バフェット太郎です。

投資の世界には、「Sell in May and Go Away(5月に売って、どこかへ出かけろ)」という格言があります。

これは、6月から10月いっぱいにかけて相場が崩れやすいことから、投資家は5月のうちに株を売り払い、10月いっぱいまで相場から離れておいた方が良いということなのですが、どうして6月から相場が崩れやすいのかと言えば、欧米では6月から9月にかけてバカンスを取る習慣があるため、その間はマーケットがオロオロして軟調な展開になりやすいからです。
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事実、1928年から2018年までのおよそ90年間、5月から10月までのトータルリターンが+3.9%だったのに対して、11月から4月までのそれは+6.7%と大幅にアウトパフォームしていることがわかります。

すると、投資家の中には「それなら毎年5月に株を売って11月までに株を買い戻すことを繰り返せばいい」と考える人がいますが、それを実践しても後悔するだけなので思いとどまった方が賢明です。

なぜなら、5月に株を売って11月までに株を買い戻すよりも、「セルインメイ」を無視して買い持ちした方がずっとパフォーマンスが良いからです。
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1928年にS&P500種指数に1万ドル投資して、2018年まで配当を再投資し続けた場合のトータルリターンは、「バイ・アンド・ホールド戦略」を採用した場合が3100倍だった一方、「セルインメイ戦略」は200倍に留まりました。

なぜ、「セルインメイ戦略」は11月から4月の最も好調な時期だけに投資し続けたのにも関わらず、「バイ・アンド・ホールド戦略」に負けたのかと言えば、5月から10月までの間、配当再投資を怠ったためです。

前述した通り、5月から10月までの間は株価が軟調に推移しやすいわけですが、相場が低迷しているということは、比較的割安な株を(配当金で)買い増すことになりますから、時間の経過とともに複利の効果が大きくなります。

一方で、「セルインメイ戦略」を採用してしまうと、せっかく割安な価格で買い増せる機会を逃してしまうだけでなく、比較的割高な株を(配当金で)買い増すことになってしまうので、複利効果が小さくなってしまうのです。

こうしたことから、投資家がお金持ちになるためには弱気相場が非常に重要な時期であることがわかります。そのため、6月以降、格言通り相場が崩れたとしても一貫して配当を再投資し続けてください。

グッドラック。

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