バフェット太郎です。

投資で成功するために、高度な金融知識や複雑さを理解する必要はありません。必要なことは常識的な見方と忍耐強さだけです。

しかし、多くの人々は「投資の世界は複雑で、ズブの素人が投資をしてもカモにされるだけだ」と考えています。たしかに投資の世界は複雑怪奇ですが、だからと言ってそれを理解する必要もなければ、カモにされる心配も必要ありません。

事実、シンプルで一貫した投資スタイルこそが投資家に大きな富を与えてきました。

チャートはS&P500種指数の配当再投資込みのトータルリターンですが、過去30年でおよそ20倍も値上がりしています。つまり、個人投資家はS&P500インデックスファンドを買い、配当を再投資し、長期で保有し続けるだけで資産形成ができるわけです。

なぜ、S&P500インデックスファンドへの配当再投資戦略が投資家に大きな富をもたらすのかと言えば、優良企業に幅広く分散投資されているからに他なりません。

株式市場は複雑怪奇であるため、株価がいつ暴落するのか、あるいは強気相場がいつまで続くのかといったことは誰にもわかりません。まして、どのセクター、投資スタイルが優れているのかもわかりません。

そのため、幅広く分散投資をすることで、どんな景気局面でも対応できるようになります。また、00年代のような停滞期も存在しますが、この間、愚直に配当を再投資し続けることで、10年代以降の強気相場で資産を爆発的に増やすことができるわけです。言い方を変えれば、停滞期こそが富の源泉とも言えるため、投資には忍耐強さも必要と言うわけです。

とはいえ、多くの投資家が忍耐強く持ち続けることはできません。なぜなら、短期的な株価の値動きに振り回されてしまうからです。

ヒトは自分が歴史の転換期に立っているような錯覚に度々陥るものです。たとえば、16年6月のブリグジットは歴史の転換期のように思えたのか、狼狽売りした投資家が目立ちましたが、ブリグジット翌日にマーケットが3％値下がりしただけで、それ以降、一貫した強気相場が続きました。

今起きている米中貿易戦争でも相場に振り回されて狼狽売りに走る投資家が目立ちますが、長期的に見れば株価の暴落や停滞期は資産を増やすチャンスであることを考えれば、”売り”に走るべき時ではなく、愚直に配当を再投資し続けるべき局面だということがわかると思います。

このように、投資で成功するために高度な金融知識など必要なく、シンプルで一貫した投資を忍耐強く続けることが大切です。

グッドラック。


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