バフェット太郎です。

米中貿易戦争を巡る懸念が和らいだことで、株が買い戻されました。

14日のNYダウ株式市場は前日比+207.06ドル(+0.82%)高の2万5532.05ドルと上昇して取引を終えました。上昇した主な要因は、米中貿易戦争を巡り、両国から協議に前向きな発言があったことが好感されたためです。

中国外務省は「中国と米国は関連協議を引き続き進めることで合意している」とし、「協議は継続」との姿勢を示しました。また、トランプ大統領も米中通商協議に関して、「ささいな口喧嘩」とし、「適切な時期が来れば、中国と取引する」「予想よりも早く合意に達するだろう」とツイートしました。

しかし、双方とも譲歩する可能性が低いことを考えれば、貿易戦争が解消する見通しは立っていません。

【米ドル/人民元】
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こうした中、中国から資本流出が続いており、人民元は対ドルで1ドル6.9元と防衛ラインとされる7.0元に接近しています。

人民元安は中国の輸出競争力を高める一方、企業のドル建て債務の膨張と投資の抑制が、さらなる通貨安を招く恐れがあります。また、トランプ政権は中国の為替操作を非難していることから、人民元安は米中貿易戦争を一層激化させる要因になりかねません。

こうした中、中国株に売りのシグナルが出始めています。

【銅/上海総合株価レシオ】
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チャートは景気の先行指標となる銅価格を上海総合株価指数で除したものです。

この「銅/上海総合株価レシオ」は50週移動平均線を下回り、弱気基調が続いています。
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こちらのチャートは上海総合指数に「銅/上海総合株価レシオ」を重ねたものになります。

過去を振り返ると、06年7月に「銅/上海総合レシオ」が下落し始めると、15カ月後の07年10月に上海総合指数が天井をつけました。

また、14年7月に「銅/上海総合レシオ」が下落し始めると、10カ月後の15年5月に上海総合指数が天井をつけました。

今回、19年1月を起点とすると、およそ一年程度で天井をつける公算が大きいことから、中国株の暴落の前兆となる「銅/上海総合指数レシオ」は注視した方が良さそうです。

グッドラック。

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