バフェット太郎です。

ミシガン大学が発表した消費者信頼感指数(速報値)は予想97.8に対して、結果102.4と予想を大きく上回り、2004年以来15年ぶりの高水準を記録しました。ただし、調査の大部分は米中貿易戦争の激化が織り込まれていないため、一時的な上昇に留まりそうです。

【米ミシガン大学消費者信頼感指数:重要度★★☆】
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そもそも消費者信頼感指数とは、人々が景気の先行き見通しに対して楽観的に見ているのか、それとも悲観的に見ているのかについて意識調査の結果をまとめたものです。

この指数が上昇していれば、人々は景気が拡大していると感じている一方、指数が下落していれば景気の先行きに不安を抱いていることを意味し、とりわけ景気の先行指標として注目されています。

また、指数のブレが大きく不安定であることに加えて、景気の拡大と縮小を意味する分岐点といったものはないので、耐久消費財(自動車や家具、家電等)の売れ行きなどその他の経済指標と比べたり、過去数カ月のトレンドで景気の先行きを判断します。
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たとえば、先日商務省が発表した4月の米小売売上高の内訳を眺めると、耐久消費財である「自動車・関連部品」が前月比-1.1%、「家具」は同±0%、「家電」-1.3%と落ち込んでいました。つまり、今回発表されたミシガン大学消費者信頼感指数とは正反対の結果が出ているのです。

そのため、米中貿易戦争を織り込み始める5月下旬に発表される確報値か、あるいは6月に発表される速報値で指数が再び下落する公算が大きいです。
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過去二回のリセッション(景気後退)を振り返ると、いずれも株価暴落の直前に指数が大きく下落していたことから、今回も指数の急落後に弱気相場入りすると考えられます。

過去数カ月のトレンドを振り返ると、一時急落する場面もありましたが、株価の持ち直しに伴い指数も急回復しており、リセッションの兆候は未だ見られません。ただし、先にも述べた通り、早ければ5月下旬の速報値にも米中貿易戦争の激化を織り込み始めるので、指数が下落する公算が大きく、今後、その流れが続くのか、あるいは一時的なものであるのかを投資家は注視していかなければなりません。

グッドラック。

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