バフェット太郎です。

バフェット太郎は、はっきりとディフェンス重視の銘柄を採用しています。

これはサイクル全体に目を通した場合、平均を下回るボラティリティ(変動率)は平均を超えるパフォーマンスが期待できるからです。また、突然の暴落や弱気相場でも市場平均を上回る投資成績が期待できるので、狼狽売りに走るリスクも低くなります。

たとえば、ジャイアン、スネ夫、のび太の三人の投資パフォーマンスは以下の通りだと仮定します。
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ジャイアンは毎年のように15%もの高いパフォーマンスを上げていましたが、5年目と10年目は不運にも暴落に見舞われました。

スネ夫は1年目と2年目は冴えないパフォーマンスだったものの、その後8年間は15%もの高いパフォーマンスを上げることに成功できました。

のび太は飛び抜けて高いパフォーマンスを上げることはありませんでしたが、大きく損をすることもなく、毎年6%のパフォーマンスを安定して上げ続けました。

そして、三人の年平均パフォーマンスはいずれも6%でした。
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結果、10年後の資産は、ジャイアンとスネ夫が+50%だった一方、のび太は+79%と二人をアウトパフォームしました。

なぜ、年平均パフォーマンスが6%と同じなのにリターンが違うのかと言えば、ジャイアンとスネ夫のボラティリティが大きかったからです。

たとえば、資産が100から30%下落すれば70となりますが、70から100に戻すためには42.9%の上昇率が必要になるからです。つまり、平均を下回るボラティリティは平均を超えるパフォーマンスが期待できるわけです。

そのため、バフェット太郎は相場が良い時期は平均的なパフォーマンスを上げられれば十分だと(相場がかなり良い時期はいくらかアンダーパフォームしてもかまわないと)考えていて、相場が悪い時期は市場平均をアウトパフォームしなければならないと考えています。

さて、米中貿易戦争がエスカレートする中、株式市場は一時直近の高値から-5.2%安と急落する場面がありました。
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こうした中、バフェット太郎10種も値下がりしたものの、ディフェンス重視の銘柄選択が奏功し、市場平均をアウトパフォームすることができました。
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4月末を起点として、5月17日終値までの騰落率はS&P500種指数が-2.9%だったのに対して、バフェット太郎10種は-1.3%でした。これは、市場全体が値下がりする中で、10銘柄のうち5銘柄が上昇し、7銘柄が市場平均をアウトパフォームしたためです。

米国株の強気相場が09年3月以降10年以上も続いていることから、多くの投資家がボラティリティを軽視して値上がり率を追い求めています。

しかし、ジャイアン、スネ夫、のび太の投資成績で見たように、サイクル全体に目を通した場合、低いボラティリティこそが資産を大きく増やす要因となり得ます。

そのため、長期的な資産形成を念頭に置くなら大きな値上がり率を求めたジャイアンやスネ夫のようなタイプの投資を目指すのではなく、地味で退屈で目立たないのび太のようなディフェンス重視の投資戦略が賢明です。

グッドラック。

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