バフェット太郎です。
米中貿易戦争が世界経済に与える影響が懸念される中、NYダウ株式市場は前日比1.11%安の2万5490.47ドル、S&P500種指数は同1.19%安の2822.24と急落しました。
こうした中、これから投資をはじめてみようと考えている人の多くは暴落を待ってから始めようと考えています。また、積立投資や配当再投資戦略を実践している投資家たちも、新たな買い増しを控えて様子を見ようと考えています。
しかし、こうした投資判断は長期的に見ると必ずしも賢明とは言えません。
【S&P500種指数:週足】

S&P500種指数の週足チャートを眺めると、50週移動平均線をターゲットに下落基調が続いており、それを下回るかどうかが注目されています。仮に下にブレイクアウトするようなら次は200週移動平均線がターゲットになり、それすら割り込むようなら金融危機以降10年に渡って続いた長期強気相場に終止符が打たれることになります。
【S&P500種トータルリターン指数:週足】

過去30年を振り返ると、配当再投資込みのS&P500TR指数は二度、200週移動平均線を下回り弱気相場入りしました。それが01年のドットコムバブル崩壊後と08年の金融危機後です。
暴落を待つ投資家の多くは、この200週移動平均線を下回ってから投資を始めようと考えているわけです。
しかし、過去を振り返ると暴落を待ってから投資を始めるという戦略は愚行だったことがわかります。
たとえば、2012年に米国株の暴落説が囁かれた時があったのですが、当時、S&P500種指数は20%超暴落して絶好の買い場となったわけですが、200週移動平均線をわずかに下回ったほか、下回っている期間も短かったことを考えると、暴落を待ってから投資を始めようと考えた投資家たちは、この時ほとんど株を買うことができなかったのです。
特に、当時は史上最高値圏で推移していたことや、金融危機の安値が思い出しやすい状況だったことから、多くの投資家は「最低でも1万ドルを割り込んでから」と考えたわけです。
しかし、その後株価は急反発し、2015年末まで50週移動平均線すら割り込むことはありませんでした。つまり、暴落を待っていた多くの投資家は強気相場をただ眺めていただけだったわけです。
これは完全な機会損失を意味します。
さらに、その後も強気相場はズンズンと続き、暴落を待つ投資家はおよそ7年もの間「米国株は史上最高値圏でいつ暴落してもおかしくない」と言い続けてきたのです。
おそらく、暴落を待つ多くの投資家は今も「今度こそは…今度こそは…!!」と考えているかもしれませんが、米経済指標を眺める限り、ただちに景気後退入りする兆候が見られないことを考えると、彼らが後悔する日々はまだまだ続きそうです。
その証拠に、誰も株式市場に楽観的な見方をしていません。相場とは「懐疑の中で育つ」という格言がある通り、未だ強気相場は成長の途中にあるわけです。
また、将来、ダウ平均が3万5000ドルを突破してしまえば、そこから40%超暴落しても2万1000ドルにしかならず、2017年以前から暴落を待っていた投資家は暴落を待つ必要がなかったことを意味します。
誰もが暴落がいつ始まり、下げ幅がどれくらいになるかわからないのと同様、強気相場がいつまで続き、上げ幅がどれくらいになるかがわからないことを考えれば、予想外に強気相場が続くリスクに対しても投資家は冷静になって考えるべきです。
見当違いや運の悪さを軽減する方法として、ドルコスト平均法といった機械的な投資戦略があるので、積立投資や配当再投資戦略を実践している投資家は、それを怠らず、そして、これから投資を始めてみようと考えている投資家はさっさと相場に入ってボラティリティ(変動)に慣れて、機械的な運用を習慣づけた方が賢明です。
グッドラック。
大変励みになります。今日も応援のポチお願いします
米中貿易戦争が世界経済に与える影響が懸念される中、NYダウ株式市場は前日比1.11%安の2万5490.47ドル、S&P500種指数は同1.19%安の2822.24と急落しました。
こうした中、これから投資をはじめてみようと考えている人の多くは暴落を待ってから始めようと考えています。また、積立投資や配当再投資戦略を実践している投資家たちも、新たな買い増しを控えて様子を見ようと考えています。
しかし、こうした投資判断は長期的に見ると必ずしも賢明とは言えません。
【S&P500種指数:週足】

S&P500種指数の週足チャートを眺めると、50週移動平均線をターゲットに下落基調が続いており、それを下回るかどうかが注目されています。仮に下にブレイクアウトするようなら次は200週移動平均線がターゲットになり、それすら割り込むようなら金融危機以降10年に渡って続いた長期強気相場に終止符が打たれることになります。
【S&P500種トータルリターン指数:週足】

過去30年を振り返ると、配当再投資込みのS&P500TR指数は二度、200週移動平均線を下回り弱気相場入りしました。それが01年のドットコムバブル崩壊後と08年の金融危機後です。
暴落を待つ投資家の多くは、この200週移動平均線を下回ってから投資を始めようと考えているわけです。
しかし、過去を振り返ると暴落を待ってから投資を始めるという戦略は愚行だったことがわかります。
たとえば、2012年に米国株の暴落説が囁かれた時があったのですが、当時、S&P500種指数は20%超暴落して絶好の買い場となったわけですが、200週移動平均線をわずかに下回ったほか、下回っている期間も短かったことを考えると、暴落を待ってから投資を始めようと考えた投資家たちは、この時ほとんど株を買うことができなかったのです。
特に、当時は史上最高値圏で推移していたことや、金融危機の安値が思い出しやすい状況だったことから、多くの投資家は「最低でも1万ドルを割り込んでから」と考えたわけです。
しかし、その後株価は急反発し、2015年末まで50週移動平均線すら割り込むことはありませんでした。つまり、暴落を待っていた多くの投資家は強気相場をただ眺めていただけだったわけです。
これは完全な機会損失を意味します。
さらに、その後も強気相場はズンズンと続き、暴落を待つ投資家はおよそ7年もの間「米国株は史上最高値圏でいつ暴落してもおかしくない」と言い続けてきたのです。
おそらく、暴落を待つ多くの投資家は今も「今度こそは…今度こそは…!!」と考えているかもしれませんが、米経済指標を眺める限り、ただちに景気後退入りする兆候が見られないことを考えると、彼らが後悔する日々はまだまだ続きそうです。
その証拠に、誰も株式市場に楽観的な見方をしていません。相場とは「懐疑の中で育つ」という格言がある通り、未だ強気相場は成長の途中にあるわけです。
また、将来、ダウ平均が3万5000ドルを突破してしまえば、そこから40%超暴落しても2万1000ドルにしかならず、2017年以前から暴落を待っていた投資家は暴落を待つ必要がなかったことを意味します。
誰もが暴落がいつ始まり、下げ幅がどれくらいになるかわからないのと同様、強気相場がいつまで続き、上げ幅がどれくらいになるかがわからないことを考えれば、予想外に強気相場が続くリスクに対しても投資家は冷静になって考えるべきです。
見当違いや運の悪さを軽減する方法として、ドルコスト平均法といった機械的な投資戦略があるので、積立投資や配当再投資戦略を実践している投資家は、それを怠らず、そして、これから投資を始めてみようと考えている投資家はさっさと相場に入ってボラティリティ(変動)に慣れて、機械的な運用を習慣づけた方が賢明です。
グッドラック。

大変励みになります。今日も応援のポチお願いします
コメント