バフェット太郎です。

景気の先行指標である米企業の設備投資が減速の兆しを見せています。

米商務省が発表した4月の「耐久財受注(前月比)」は予想-2.0%に対して、結果-2.1%と予想を下回りました。3月の+2.7%は+1.7%%に下方修正されました。

そもそも耐久財というのは、個人の場合で言えば冷蔵庫や洗濯機などの大型家電や自動車などを指します。これらは一度購入すると数年間は利用することができるので比較的高額商品が多いです。つまり、耐久財の受注が増えているということは、人々の足下の生活に余裕が生まれ、将来の生活に対して自信が表れているということを意味します。

反対に耐久財の販売が不調であるということは、足下の生活に余裕がなくなり、将来の生活に不安を感じていることを意味します。

また、企業の場合で言えば資本設備を指します。たとえば、加工食品の製造機械や建設機器、農業用機械、大型トラックなどがそれで、企業の耐久財受注が好調であるということは、企業が将来の先行き見通しに楽観的になっており、積極的にリスクを取る余力があることを意味し、業界全体がうまくいっていることを示唆しています。従って、耐久財受注が好調であるということは景気が上向いている証拠になります。

反対に耐久財受注が不調であるということは、企業が将来の先行き見通しに慎重、あるいは悲観的になっていることを意味し、業界全体が低迷しつつあることを示唆しています。

従って、4月の耐久財受注が-2.0%と前月比で減少したほか、予想を下回ったことは、先行き見通しが悪化していることを示唆しています。

また、航空機などの輸送機を除いた「コア耐久財受注」の数字も悪かったです。4月の「コア耐久財受注」は予想+0.2%に対して、結果0.0%と予想を下回ったことに加えて、3月分が+0.4%から-0.5%に下方修正されました。

【米コア耐久財受注:重要度★★★】
1
世界の経済成長率が減速する見通しであることに加えて、米中貿易戦争がエスカレートする中、米コア耐久財受注が18年半ば以降減速していることがわかります。

加えて、設備投資の先行指標となる「コア資本財受注(非国防、航空機を除く:前月比)」は予想-0.3%に対して、結果-0.9%と予想を下回りました。3月の+1.3%は+0.3%に下方修正されました。
2
4月は前年同月比では+2.6%と、企業の設備投資が緩やかに増加していることが示唆されました。ただし、前月比で-0.9%と減速していることを考えると、景気の先行き見通しに暗雲が漂っていると言えます。

グッドラック。

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