バフェット太郎です。
投資家らはやや弱気に傾き過ぎているかもしれません。
世界経済の成長鈍化と米中貿易戦争が懸念される中、市場が予想する年内の利下げ確率は80.9%に達しています。

CMEフェドウォッチによれば、年内少なくとも一回以上の利下げを予想している確率は80.9%、二回以上の利下げ確率は40.8%となっています。
現在の政策金利は2.25~2.50%で、FRBが一回につき動かす幅は0.25%ポイントが予想されていますから、市場参加者らは政策金利が年内に2.00~2.25%に引き下がると予想しているわけです。
FRBが金利を引き下げるということは、景気が悪化していることを認めたことに他ならないため、債券利回りが下落トレンドに入るということは、投資家らが「景気後退が近い」(FRBによる利下げも近い)と考えていることを意味します。
事実、投資マネーは債券市場に流入しており、米2年債利回りは2.09%にまで下落(価格は上昇)しています。
【米2年債利回り:週足】

上述した通り、FRBが一回につき動かす幅は0.25%ポイントが予想されていることから、年内一回の利下げなら、米2年債利回りは2.00%がターゲットとなります。つまり、米2年債利回りがすでに2.09%とターゲットの2.00%に限りなく接近していることを考えると、債券市場はFRBによる利下げ(つまり景気後退)をほぼ織り込んでいると言えるわけです。
しかし、米経済指標を眺めると、未だ弱気に傾くのは時期尚早だと考えられます。
【米失業保険申請件数:重要度★★☆】

労働省が発表した失業保険申請件数は予想21万6000件に対して、結果21万5000件と予想より良く、労働市場の底堅さが確認されました。
【米GDP(国内総生産)重要度★★★】

また、商務省が発表した19年第1四半期の米GDPは予想3.1%に対して、結果3.1%と予想に一致し、米経済の力強さが確認されました。
こうしたことから、米経済は依然として力強さを示しているため、FRBが利下げに動く公算は小さいです。
とはいえ、市場動向が景気に先行している可能性があることを考えれば、今後発表される経済指標次第では、米経済がガタガタと音を立てて崩れ始め、FRBが利下げに踏み切るかもしれません。
ちなみに、6月3日(月)はISM製造業景況指数(予想53.3)が、7日(金)には米雇用統計(予想:非農業部門雇用者数19万人、失業率3.7%)の発表が控えています。
米中貿易戦争がエスカレートする中で、投資家は製造業がどれだけの打撃を受けているのか、そして労働市場に悪影響が起き始めているのかといったことを見極めていく必要があります。
言い方を変えれば、投資家は預言者のようにガラスの水晶玉で将来を見通すのではなく、ひとつひとつの経済指標を丹念にチェックし、随時修正していく地道な作業を怠ってはいけないということです。
グッドラック。
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投資家らはやや弱気に傾き過ぎているかもしれません。
世界経済の成長鈍化と米中貿易戦争が懸念される中、市場が予想する年内の利下げ確率は80.9%に達しています。

CMEフェドウォッチによれば、年内少なくとも一回以上の利下げを予想している確率は80.9%、二回以上の利下げ確率は40.8%となっています。
現在の政策金利は2.25~2.50%で、FRBが一回につき動かす幅は0.25%ポイントが予想されていますから、市場参加者らは政策金利が年内に2.00~2.25%に引き下がると予想しているわけです。
FRBが金利を引き下げるということは、景気が悪化していることを認めたことに他ならないため、債券利回りが下落トレンドに入るということは、投資家らが「景気後退が近い」(FRBによる利下げも近い)と考えていることを意味します。
事実、投資マネーは債券市場に流入しており、米2年債利回りは2.09%にまで下落(価格は上昇)しています。
【米2年債利回り:週足】

上述した通り、FRBが一回につき動かす幅は0.25%ポイントが予想されていることから、年内一回の利下げなら、米2年債利回りは2.00%がターゲットとなります。つまり、米2年債利回りがすでに2.09%とターゲットの2.00%に限りなく接近していることを考えると、債券市場はFRBによる利下げ(つまり景気後退)をほぼ織り込んでいると言えるわけです。
しかし、米経済指標を眺めると、未だ弱気に傾くのは時期尚早だと考えられます。
【米失業保険申請件数:重要度★★☆】

労働省が発表した失業保険申請件数は予想21万6000件に対して、結果21万5000件と予想より良く、労働市場の底堅さが確認されました。
【米GDP(国内総生産)重要度★★★】

また、商務省が発表した19年第1四半期の米GDPは予想3.1%に対して、結果3.1%と予想に一致し、米経済の力強さが確認されました。
こうしたことから、米経済は依然として力強さを示しているため、FRBが利下げに動く公算は小さいです。
とはいえ、市場動向が景気に先行している可能性があることを考えれば、今後発表される経済指標次第では、米経済がガタガタと音を立てて崩れ始め、FRBが利下げに踏み切るかもしれません。
ちなみに、6月3日(月)はISM製造業景況指数(予想53.3)が、7日(金)には米雇用統計(予想:非農業部門雇用者数19万人、失業率3.7%)の発表が控えています。
米中貿易戦争がエスカレートする中で、投資家は製造業がどれだけの打撃を受けているのか、そして労働市場に悪影響が起き始めているのかといったことを見極めていく必要があります。
言い方を変えれば、投資家は預言者のようにガラスの水晶玉で将来を見通すのではなく、ひとつひとつの経済指標を丹念にチェックし、随時修正していく地道な作業を怠ってはいけないということです。
グッドラック。

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