バフェット太郎です。

3日の米国株式市場はダウ平均が0.02%高の2万4819.78ドルとかろうじて上昇したものの、S&P500種指数0.28%安の2744.45、ハイテク株の比率が高いナスダック総合に至っては1.61%安の7333.02と急落しました。

世界経済の成長鈍化や貿易戦争が激しさを増す中、これまでナスダック総合は4月の高値8176.08からズルズルと値下がりしていましたが、この日、ハイテク大手のアルファベット(GOOGL)が6.12%安、アマゾン・ドットコム(AMZN)4.64%安、フェイスブック(FB)7.51%安と急落したことで、さらに下げ幅を拡大させました。

【ナスダック総合指数:週足】
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ナスダック総合指数は直近の高値から10%以上下げたことで調整局面入りが確認されたほか、50週移動平均線を下回ったことで、今後さらに下げ幅が拡大する公算が大きいです。

主要ハイテク株が急落した主な要因は、グーグルとアマゾン、フェイスブックに対する規制が強化されるとの懸念が高まったためです。

報道によれば、FTC(米連邦取引委員会)がアマゾンとフェイスブックを、米司法省がアップルとグーグルを監視下に置き、反トラスト法(独占禁止法)違反に抵触していないか調査に乗り出すそうです。

GAFA(フェイスブック、アマゾン、グーグル、アップル)を巡っては、かねてからその過大な支配力がユーザーや競争市場に悪影響を及ぼしているとする懸念の声が上がっており、世界中で反感を買っていました。

【アマゾン・ドットコム(AMZN):週足】
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アマゾンは4月の高値から13.8%安と調整局面入りしており、50週移動平均線も下回りました。今後、昨年末の安値1307ドルをターゲットに下げることが予想されるわけですが、この水準を下抜けた場合は200週移動平均線の1122ドルがターゲットになります。

【フェイスブック(FB)週足】
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フェイスブックは4月の高値から17.3%安と下げており、弱気相場入りの目安である20%に迫っています。また、50週移動平均線を下回ったことで、200週移動平均線の145ドルを目指して下げ幅を拡大することが予想されます。

【アルファベット(GOOGL):週足】
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アルファベットは4月の高値から19.9%安と下げており、弱気相場入りが差し迫っています。すでに50週移動平均線を大きく下回っており、目先は200週移動平均線の941ドル付近がターゲットになります。

さて、GAFAの株価成長率は昨年から大幅に失速しており、すでにブームが終わっていることがわかるのですが、クソダサい投資家たちほど過去の勢いがこれからもずっと続くと妄信し「今がナンピン買いのチャンスだ」と口をそろえて励まし合います。

しかし、バイオブームの終焉がまさにそうだった(つまり、底抜けしてさらに下げ幅が拡大した)ように、GAFAへの投資も同じような運命を辿ることが予想されます。とはいえ、彼らは「今回(GAFA)だけは違う」と聞く耳を持たないわけですが。

そのため、GAFAの長期低迷が続く中で、信者たちの悲鳴は日を追うごとに大きくなりそうです。

グッドラック。

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