バフェット太郎です。

「人生100年時代」と呼ばれるかつてない高齢者会を迎えている中、平均寿命と健康寿命が延びていることは現役世代の投資家にとって朗報です。
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(出所:日本経済新聞

厚生労働省によれば、日本人の平均寿命は男性81歳、女性87歳、健康寿命は男性72歳、女性75歳と、過去最高を更新し続けているとのこと。健康意識が高まったことで、生活習慣改善の取り組みが進んでいることなどが影響しているそうです。

さて、資産運用において「時間は最大の武器」と言われていますが、これは「複利の効果」が期待できるためです。平均寿命と健康寿命が延びているということは、この「複利の効果」がこれまでよりもずっと大きくなることを意味しています。

【資産評価額の推移】
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たとえば、年平均利回り7%として、23歳から65歳まで毎年50万円の積立投資を続けたとすると、65歳の時点でおよそ1億3000万円の資産を築くことが期待できます。

そして66歳以降、毎年5%分を取り崩す一方、残りはそのまま年平均利回り7%で運用し続けた場合、90歳の時点で資産はおよそ2億円になります。また、取り崩す分は同じ5%でも、資産評価額が増えていることもあり、時間の経過とともに金額は大きくなります。

これは平均寿命が70歳、定年年齢が55歳だった70年代では不可能だったことなのですが、将来の平均寿命と働く期間が延びることを考えれば可能となるわけです。

そして、株式投資の利回りは長期的に見ればインフレ率を上回ることが期待できるので、インフレが加速しても実質的な資産評価額は増えることが期待できます。

これは庶民の間ではそうはいきません。庶民の人たちの収入が増えても、インフレが加速すれば暮らしにかかる支出も多くなるため、いつまで経っても生活はリッチにならないからです。

一方で資本家や投資家の資産評価額はインフレを上回ることが期待できるため、次第に庶民の暮らしを安く手に入れることができるようになります。(庶民向けの製品やサービスは庶民が買えないほど値上げすることはできないからです。)

そのため、平均寿命と健康寿命が延びているということは、時間の経過とともに複利の効果が大きくなることが期待できるため、「長期積立分散投資」を実践する投資家に朗報と言えるわけです。

グッドラック。

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