バフェット太郎です。
弱い経済指標と利下げへの期待感が高まる中、S&P500種指数は史上最高値圏で推移しています。
【S&P500種指数:日足】

米労働省が発表した米失業保険申請件数は予想21万6000件に対して、結果22万2000件と予想を上回り、米労働市場の減速懸念を煽る内容でした。
また、これに先立って発表された米CPI(消費者物価指数)は予想1.9%に対して、結果1.8%、米PPI(生産者物価指数)は予想2.0%に対して、結果1.8%と、予想を下回る伸びにとどまるなど、依然として物価圧力が弱いことが示されました。
こうした冴えない労働市場と弱い物価圧力は「利下げへの論拠を強めた」として、株式市場では好感して受け止められています。いわゆる「バッドニュース・イズ・グッドニュース(悪いニュースは良いニュースだ)」というものです。
【年内の利下げ確率】

今年はあと五回のFOMC(連邦公開市場委員会)が予定されており、日程は6月19日、7月31日、9月18日、10月30日、12月11日です。
CMEフェドウォッチによれば、市場が予想する7月31日までの利下げ確率は87.3%と、利下げがほぼ織り込まれています。また、12月11までに二回以上の利下げがあると見る確率は91.0%であることから、市場参加者らは今年、少なくとも二回の利下げが実施されると見ているようです。
とはいえ、将来の先行き懸念が高まっているものの、米失業率は1969年以来の低水準であることを考えると、即座に利下げが必要なほど差し迫った状況にはないことがわかります。つまり、利下げが見送られる可能性も十分にあるということです。
事実、これまで市場は何度も間違っていました。

(赤線=政策金利:点線=市場予想)
08年の金融危機以降、市場は何度も利上げを予想していましたが、予想に反して15年12月までゼロ金利が維持されました。また、15年12月の利上げ以降、市場は緩やかな利上げを想定していたものの、予想を上回るペースで利上げが続きました。
このように、過去を振り返れば市場はほとんど常に間違っていたことから「今回だけは正しい」と考えるには無理があります。
つまり、今後発表される雇用統計やその他の経済指標で、米経済が急激に悪化していることを示す証拠が見つからなければ、7月の利下げは見送られる公算が大きいです。
市場予想に反して利下げが見送られれば、株式市場は一時的な動揺が広がると思います。ただし、利上げの見送りは言い方を変えれば米経済が引き続き好調であるという意味しますから、再び高値をトライし、過去最高値を更新してもおかしくありません。
いずれにせよ、将来を正確に予想することができない以上、投資家は予め定めた意思決定プロセスに従って、愚直に配当を再投資し続けることが賢明です。
グッドラック。
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弱い経済指標と利下げへの期待感が高まる中、S&P500種指数は史上最高値圏で推移しています。
【S&P500種指数:日足】

米労働省が発表した米失業保険申請件数は予想21万6000件に対して、結果22万2000件と予想を上回り、米労働市場の減速懸念を煽る内容でした。
また、これに先立って発表された米CPI(消費者物価指数)は予想1.9%に対して、結果1.8%、米PPI(生産者物価指数)は予想2.0%に対して、結果1.8%と、予想を下回る伸びにとどまるなど、依然として物価圧力が弱いことが示されました。
こうした冴えない労働市場と弱い物価圧力は「利下げへの論拠を強めた」として、株式市場では好感して受け止められています。いわゆる「バッドニュース・イズ・グッドニュース(悪いニュースは良いニュースだ)」というものです。
【年内の利下げ確率】

今年はあと五回のFOMC(連邦公開市場委員会)が予定されており、日程は6月19日、7月31日、9月18日、10月30日、12月11日です。
CMEフェドウォッチによれば、市場が予想する7月31日までの利下げ確率は87.3%と、利下げがほぼ織り込まれています。また、12月11までに二回以上の利下げがあると見る確率は91.0%であることから、市場参加者らは今年、少なくとも二回の利下げが実施されると見ているようです。
とはいえ、将来の先行き懸念が高まっているものの、米失業率は1969年以来の低水準であることを考えると、即座に利下げが必要なほど差し迫った状況にはないことがわかります。つまり、利下げが見送られる可能性も十分にあるということです。
事実、これまで市場は何度も間違っていました。

(赤線=政策金利:点線=市場予想)
08年の金融危機以降、市場は何度も利上げを予想していましたが、予想に反して15年12月までゼロ金利が維持されました。また、15年12月の利上げ以降、市場は緩やかな利上げを想定していたものの、予想を上回るペースで利上げが続きました。
このように、過去を振り返れば市場はほとんど常に間違っていたことから「今回だけは正しい」と考えるには無理があります。
つまり、今後発表される雇用統計やその他の経済指標で、米経済が急激に悪化していることを示す証拠が見つからなければ、7月の利下げは見送られる公算が大きいです。
市場予想に反して利下げが見送られれば、株式市場は一時的な動揺が広がると思います。ただし、利上げの見送りは言い方を変えれば米経済が引き続き好調であるという意味しますから、再び高値をトライし、過去最高値を更新してもおかしくありません。
いずれにせよ、将来を正確に予想することができない以上、投資家は予め定めた意思決定プロセスに従って、愚直に配当を再投資し続けることが賢明です。
グッドラック。

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