バフェット太郎です。

FRB(連邦準備制度理事会)が発表した5月の鉱工業生産指数(前月比)は予想0.2%に対して、結果0.4%と予想を上回りました。また、設備稼働率も予想78.0%に対して、結果78.1%と予想を上回るなど、米中貿易戦争が激化する中でも、米鉱工業は堅調に推移していることが示唆されました。

【米鉱工業生産指数(対前月比)重要度★★☆】
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そもそも「米鉱工業生産指数」とは、米国の工業および製造業(公益事業含む)において、どれだけの量のものが生産されたかを測る指標です。

鉱工業生産物には様々なものが含まれていて、たとえば、木材や金属、自動車、航空機、家具、家電、衣料品、化学薬品、プラスチックなどです。

鉱工業生産指数は経済の動向に先行することもなければ遅れることもなく、経済の動きと一して推移します。

また「設備稼働率」とは、理論的な最大生産能力に対する実際の生産量の比率を示す指標です。たとえば、米国のすべての企業の設備をフル稼働させた場合に生産できる量を100とした場合、実際に設備が稼働している割合を示しています。

そのため、設備稼働率が高い水準であれば製造業が好調であることを意味し、低い水準であれば不調を意味します。ただし、設備稼働率の上限は理論的には100%ですが、実際には80~85%で止まることがほとんどです。

5月は78.1%だったため、製造業は好調であることが示唆されました。

【米鉱工業生産(内訳)前月比】
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内訳は以下の通りです。

「耐久財消費財」は2.0%と前月の-0.3%から大きく増加しました。これは「自動車製品」が3.4%(前月-0.6%)、「家電・家具」が1.7%(前月0.2%)と好調だったためです。

「製造業」は0.2%と前月の-0.5%から持ち直しが見られました。これは「自動車・部品」が2.4%(前月-0.8%)、「電気設備・電化製品」が1.6%(前月-1.2%)と、米中貿易戦争が激化する中でも堅調だったためです。

鉱業は0.1%と前月の2.2%から伸びが鈍化しました。

公益事業は2.1%と前月の-3.1%から改善しました。

米中貿易戦争激化の懸念が高まっている中、製造業が予想外に持ちこたえていることが明かになったことを考えると、投資家は貿易戦争の行方をやや悲観的に見過ぎている可能性もあります。

グッドラック。

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