バフェット太郎です。

「たとえグリーンスパンFRB議長が今後二年間の政府の金融政策を耳元で囁いてくれても、私がすることに一切変わりはない」とは、著名投資家ウォーレン・バフェット氏の言。

投資家らは18~19日のFOMC(米連邦公開市場委員会)で、FRBのパウエル議長がいかなる政策判断を下すのか、そしてFOMC後の記者会見でどのような道筋を示すのかに注目しているわけですが、投資家はFRBの金融政策に振り回されるべきではありません。

たとえば、あなたが農場を経営していたとして、パウエル議長が将来の金融政策についてこっそり教えてくれたとしても、あなたが気にすべきことは、農場の生産効率と生産量が高水準を維持しているかどうかであり、農場の価格ではないはずです。

株式投資も農場経営と本質的には同じで、投資家が気にすべきことは、企業業績と本質的な事業価値であり、株価ではないのです。

また、農場を経営していた場合、天候不順により生産量が一時的に落ち込んだとしても、それだけで「もうこの農場は終わりだ」なんてことにはならないのと同じように、優良企業への長期投資を前提とした場合、たとえ四半期決算が予想を下回る数字が発表されたとしても、それだけで「売り」とはなりません。
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優良企業への長期投資とは、短期的企業業績を予想するゲームではなく、農場を経営するように、安定した生産量を確保し、その利益で農場を拡張し、翌年さらに大きな利益を上げるという長期的なゲームです。

そのため、投資家はFRBの金融政策や短期的な株価の値動きを気にする必要などないわけです。

とはいえ、それでも投資家が金融政策の動向に目を光らせておかなければならないのは、悲観の中で狼狽売りを防ぐためです。世の中がどのように動き、どこへ向かおうとしているのかをザックリと把握しておかないと、突然の暴落でパニックになってしまうからです。

事実、これまでの強気相場の中で多くの投資家が株価に一喜一憂して株を頻繁に売買していました。これは、まるで目先の悪材料が「株式市場の長期停滞のはじまりを意味している」ように見えてしまい、狼狽売りが正当化されたためです。

そのため、長期の資産形成を目的としている個人投資家は「株価に投資しているわけではなく、事業そのものに投資しているんだ」という認識を持ち、まるで農場のオーナーが稼いだ利益で農場を拡張するように、投資家も配当を再投資することで株数を増やし、着実に資産を増やすことが賢明です。

グッドラック。

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