バフェット太郎です。

日本経済新聞に「『老後2000万円』個人動く 現役世代 高い関心」との記事。

記事によれば、「老後に2000万円の備えが必要」とした金融庁の報告書をきっかけに、20~40代の現役世代を中心にNISA(少額投資非課税制度)の申し込みが急増。個人による「じぶん年金」づくりが広がりつつあるとのこと。

年金だけでは十分な生活費を賄うことはできないため、現役世代が老後にそなえた「自分年金」づくりに励むことは賢明です。しかし、米国株式市場が強気相場の最終局面にあることを考えると、彼らが投資を始めた途端に株式市場が暴落するなんてことにもなりかねず、狼狽売りのリスクも高いです。

すると、多くの人たちは「暴落を待ってから投資を始めよう」と考えるわけですが、ハッキリ言ってこれは大間違いです。なぜならタイミングを正確に見計らうことなど誰にもできないからです。そのため、パニックにならない程度の少額からコツコツと積立投資を始めるのが賢明です。

たとえば、金融危機後の09年3月にダウ平均は6470ドルの大底を打ったわけですが、当時、多くのアナリストや投資家らが「未だ停滞期は脱しておらず、株価は5000ドルを割り込む可能性がある」と考えていました。また、弱気相場は今後数年は続くだろうと見られていました。
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しかし、その後米国株式市場は大きく反発し、史上最長となる強気相場となりました。つまり、09年3月にさらなる暴落と弱気相場を待っていた投資家は、絶好のチャンスを逃したわけです。

また、15年12月にFRBが利上げに踏み切ると、多くの投資家が株を投げ売りしました。これは、景気の足腰が弱い中での利上げ(金融引き締め)だったため、失望売りが広がったのです。しかし、強気相場はその後も続き、当時の株価から四割以上値上がりしました。そのため、利上げで暴落すると予想した投資家たちは、その後の値上がり益をみすみす見逃したことになるのです。

このように、これまで多くの投資家たちがタイミングを計ろうとして失敗してきたことを考えれば「予想とは当たらないもの」と考える方が自然です。

従って、強気相場が今後も続く可能性があること、仮に弱気相場入りしたとしても、瞬間的な暴落で買い増すチャンスがほとんどない可能性もあることを考えれば、暴落を待ってから、タイミングよく株を買う戦略は机上の空論だと言えます。

そのため、投資家はパニックに陥らない程度の少額で”今から”投資を始め、強気相場でも弱気相場でも、機械的にコツコツと積立投資をし続けた方が賢明です。

グッドラック。

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