バフェット太郎です。

米インフレ率がFRBが目標とする2%に向けて加速しつつある兆候が見られます。

米商務省が発表した米コア・インフレ率(米コア個人消費支出価格指数)は前年比予想1.6%に対して、結果1.6%と予想に一致しました。前月比は予想0.2%に対して、結果0.2%とこちらも予想に一致しました。

【米コア・インフレ率:重要度★★☆】
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FRBはかねてから持続的な経済成長には+2%のインフレ率が必要だとし、コアPCE(コア個人消費支出)の+2%を目標に掲げているわけですが、5月のコアPCEは前年同月比+1.6%と目標を下回りました。

しかし、PCE物価指数3カ月平均(年率)は2.8%上昇、コアPCE物価指数3カ月平均(年率)は2.0%の上昇と、FRBが目標とする2%に到達し、インフレの兆候が示されました。
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インフレの兆候が見られるということは、利下げを望む投資家にとってマイナス材料となる一方、低インフレに対するFRBの懸念を幾分和らげる材料となります。(※ただし、CMEフェドウォッチによれば、7月の利下げ確率は100%、12月末までに二回の利下げがあると見る確率は92.2%と二回の利下げが確実視されています。)

ちなみに、米国がこれまで対象外だった3250億ドル相当の中国製品に対して追加の関税を課せば、インフレはさらに加速すると見られています。なぜなら、この3250億ドル相当の中国製品には、衣料品など完成したものばかりが含まれているため、個人消費支出に直接影響を与えること考えられているからです。

そのため、インフレの加速が予想される中でFRBが利下げに踏み切れば、インフレが一段と加速しかねません。インフレが一段と加速すれば、個人消費の冷え込みが予想されるため、景気後退を早める可能性があります。

グッドラック。

【速報】中国国営通信新華社は、米国が新たな対中制裁関税は課さない方針を示したと伝えた。

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