バフェット太郎です。

相場には三つの坂があります。強気相場の上り坂、弱気相場の下り坂、そして「まさか」の坂です。

通常、真っ逆さまに落ちてしまうような坂を意味しますが、今回は予想以上に長く続く上り坂を意味することになるかもしれません。
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(出所:ロイター

グラフは米国の強気相場の長さを表しています。これまでの最長記録は90年10月~00年3月までの3452日だったのですが、09年3月から始まった今回の強気相場は3455日を迎え、史上最長を更新しました。2
ただし、株価の上昇率は321%高と、90年10月~00年3月の強気相場の417%高を大きく下回るなど、相場に過熱感は見られません。

さて、強気相場が10年以上続いていることを考えれば、投資家はインデックスファンドや優良株をただひたすら買い持ちしているだけで資産を大きく増やせたことになります。しかし、それができた投資家は決して多くはありません。

なぜなら、これまでの強気相場で何度も「強気相場の終焉」が予想されてきたからです。その度に多くの投資家は強気相場から自らの意志で降りたのです。強気相場がまだまだ続くとも知らずに。

投資の世界では、誰も正確に未来を予測することができないことから、タイミング投資は無意味だと言われています。事実、強気相場を降りてきた人たちがそれを証明しています。

そのため、多くの投資家にとって最も賢明な投資法は、タイミングを見計らった売買をするのではなくて、市場平均に連動するインデックスファンドや一握りの優良株をコツコツ積立投資し、長期で保有するというやり方です。

また、投資を始めるタイミングは当然「今」です。タイミングを見計らった売買は無意味だからです。

過去を振り返ると、「強気相場の終焉」が予想される中、自らの意志で強気相場から降りた人だけでなく、投資をいつまでも始めなかったことで強気相場行きの列車を見送った非投資家たちも大勢いるのです。

彼らはリーマンショック級の暴落を期待し、株高で喜んでいた投資家たちが絶望の淵に瀕している時に相場に参入し、”自分だけ”安値で拾っていこうと考えたわけです。しかし、結果だけを見ればリーマンショック級の暴落を期待していた非投資家たちは、強気相場行きの列車に乗れなかっただけでなく、株高に喜んでいる投資家たちをただ指を咥えて眺めるはめになったのです。

ただし、強気相場行きの列車に乗っている投資家が必ずしも正しい投資判断を下してきたわけではありません。列車の中には、将来の見通しを悲観して配当を再投資や積立投資を怠った投資家も大勢いたのです。

そのため、愚直に配当を再投資し、積立投資を続けてきた投資家はさらに資産を増やし、タイミングを見計らってしまった投資家は十分に資産を増やすことができなかったのです。

こうしたことから、投資家も非投資家もタイミングを見計らって良いことなど何もないことから、予め定めた意思決定プロセスに従い、機械的に運用した方が賢明と言えます。

グッドラック。

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