バフェット太郎です。

パウエルFRB議長は議会証言で「貿易摩擦と世界経済の鈍化が米経済に暗い影を落としている」とした上で、「インフレ率がの低迷が予想より長引くリスクがある」とし、従来の「インフレの弱さは一時的」との見方から大きく転換しました。

これは、将来の利下げを示唆していると言え、7月末のFOMCで利下げに踏み切る確率は100%です。

さて、過去30年を振り返ると、FRBが利上げから利下げに転換した回数は五回あり、うち三回(89年、00年、07年)はその後リセッション(景気後退)入りの引き金となり、うち二回(95年、98年)はドットコム・バブルの引き金となりました。

【フェデラルファンド金利:1989-2019】
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【S&P500種指数:1989-2019】
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S&P500種指数は利下げへの期待感から、一時3000ポイントを上回る場面があるなど、史上最高値圏で推移しているわけですが、7月の利下げがリセッションの引き金となるのか、あるいはバブルの引き金になるのかはわかりません。

ただし、FRBや市場参加者は「95年の利下げ」が再現されることを期待しています。仮に景気拡大が続く中で利下げとなれば、株式や不動産などの資産価格が高騰し、これまで投資を控えていた人たちも一斉にリスク資産に資金を振り分けるようになります。

多くの人がリスク資産を買えば株価はさらに上昇し、それが消費の拡大に繋がります。消費が拡大すれば企業業績は拡大し、好調な企業業績を背景に株高はさらに加速します。そして、投資家らが熱狂と高揚感に包まれる中で、株式市場はバブルを形成するわけです。

そのため、「暴落を待ってから投資を始めよう」と考えていつまでも投資を始めない人たちは、想定外の株高を呆然と眺めることになるかもしれません。あるいはやはり、利下げ後にリセッション入りし、暴落を待って正解かもしれません。

いずれにせよ、将来が見通せないことを考えれば、自身のリスク許容度の範囲内で少しずつ資金をリスク資産に振り分けて、投資そのものに慣れることから始めた方が賢明です。

グッドラック。

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