バフェット太郎です。

11日のNYダウ株式市場は前日比+227.88ドル(+0.85%)高の2万7088.08ドルと、史上初めて2万7000ドルの大台を突破しました。18年1月に2万6000ドルの大台を突破してから541日で1000ドル上昇したことになります。

【ダウ平均:1989-2019】
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前回の2万5000ドルから2万6000ドルまでにかかった日数は12日、2万4000ドルから2万5000ドルまでは35日、2万3000ドルから2万4000ドルまでは44日だったことを考えると、この一年半、米国株は完全に勢いを失っていたと言えます。

さて、ダウ平均が2万7000ドルから2万8000ドルに到達するために必要な上昇率は3.7%です。これは、2万6000ドルから2万7000ドルまでの3.8%よりも0.1%ポイント少ない数字であり、2万5000ドルから2万6000ドルまでの4.0%よりも0.3%ポイント少ない数字であることを考えると、1000ドルのハードルは指数の上昇とともに段々と下がっていることがわかります。

ちなみに、1987年、ダウ平均は初めて2000ドルの大台を突破したわけですが、1000ドルから2000ドルに到達するまでに100%の上昇率が必要だったため、5168日もかかりました。

指数が上昇すればするほど、次の1000ドルに必要な上昇率が少なくなるため、それにかかる日数も少なくすみます。そのため、2万7000ドルから3万ドルの大台を突破するのに必要な上昇率はわずか11%程度であることを考えれば、今後一年で3万ドルの大台を突破するのは何も夢のような話ではないのです。

言い方を変えれば、米国株投資は長く保有すればするほど資産の増加ペースも加速するということです。そのため、米国株式市場は長期投資家にとって非常に相性が良いマーケットです。

ところで、米国株が上昇している理由ですが、これはFRBによる利下げへの期待感が挙げられます。過去を振り返れば、FRBが95年に利下げに踏み切ると、その後株価は大きく上昇し、ドットコムバブルを誘発しました。そのため、投資家らは95年から99年にかけて起きたような強気相場の再現を期待しているわけです。

バフェット太郎は投資家の期待通りに強気相場が続き、株価がさらに加速するのか、あるいは世界経済の鈍化と貿易摩擦が米国経済に悪影響を及ぼし、FRBが利下げする中でリセッション入りするのかどうかはわかりません。米国の経済指標は極めて堅調である一方、一部で鈍化の兆しも見えており、利下げがどこまで米国経済を支えることができるのかわからないためです。

しかし、わかることもあります。それは、景気にはサイクルがあり、いずれ不況が訪れるということ。そして、世界中の人々は日々の生活する中で、景気の良し悪しに関係なく、コカ・コーラを飲み、毎日のように洗濯をし、髭を剃り、薬を必要とするということです。また、タバコも吸い続け、ガソリン自動車は世界中で走り続けます。

そのため、長期の資産形成を目的に資産運用している投資家は、FRBの金融政策や株価の値動きに一喜一憂することなく、一握りの優良株やS&P500インデックスファンドに投資して配当を再投資するだけで良いのです。

グッドラック。

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