バフェット太郎です。
IT関連サービス大手のIBMが第2四半期決算を発表しました。内容はまちまちでした。
EPSは予想3.08ドルに対して、結果3.17ドルと予想を上回りました。
売上高は予想191億8000万ドルに対して、結果191億6000万ドルと予想を下回りました。
2019年通期のEPS見通しは旧ガイダンスの13.90ドル以上を堅持しました。このガイダンスには最近買収が完了したレッドハットの数字が反映されていません。同社は8月2日にもレッドハット買収を反映した通年のガイダンスを発表する予定です。
【部門別売上高シェア】
IBMは主に三つの事業で成り立っていて、「クラウド&コグニティブ・ソフトウェア(30%)」「グローバル・ビジネス・サービス(22%)」「グローバル・テクノロジー・サービス(37%)」の三大部門が売上高全体のおよそ9割を占めています。
【部門別粗利益シェア】
ただし、粗利益全体のおよそ半分を「クラウド&コグニティブ・ソフトウェア(49%)」が占めていることから、同部門の重要度が高いと言えます。ちなみに、次いで「グローバル・テクノロジー・サービス(27%)」「グローバル・ビジネス・サービス(12%)」と続き、三大部門の粗利益が全体のおよそ9割を占めています。
【部門別売上高と成長率】
部門別売上高は主力の「クラウド&コグニティブ・ソフトウェア」が同+3.2%と堅調だった一方、「グローバル・テクノロジー・サービス」のそれは同-6.7%と不調でした。これは、低収益事業からの撤退が影響したためです。
【部門別粗利益率と成長率】
部門別粗利益率は主力の「クラウド&コグニティブ・ソフトウェア」が77.3%と、前年同期の77.7%から0.4%低下した一方、低収益事業から撤退した「グローバル・テクノロジー・サービス」は34.4%と、前年同期の33.2%から1.2%ポイント上昇しました。また、全体の粗利益率は47.0%と、前年同期の46.0%から1.0%上昇しました。
【IBMの売上高成長率(前年同期比)】
IBMの売上高成長率を眺めると、売上高の減収に歯止めが掛かっていないことがわかります。2017年第4四半期から2018年第2四半期にかけて増収に転じましたが、新世代のメインフレームの大型受注によるもので一時的でした。
また、クラウド事業の売上高は前年同期比+5%の増収だったものの、これは直帰の四半期で41%の伸び率を記録したマイクロソフトを大きく下回る成長率です。
IBMは今後、レッドハット買収をきっかけにハイブリッドクラウド分野での差別化を図り、収益の回復を狙っています。ちなみにハイブリッドクラウドとは、自社サーバーとクラウドの併用を意味するのですが、企業はすべてのデータをクラウド上で運用したいわけではなくて、一部機密性の高い重要なデータにおいては社内で運用したいと考えているため、そうした需要を取り込むことが期待されています。
【IBM:週足】
四半期決算が嫌気されて、時間外取引で前日比-1.34%安の141.15ドルで取引されています。チャートを眺めると、弱気の三角保ち合いを形成していることから、50日移動平均線の132ドル、あるいはサポートラインの126ドルをターゲットに下落する公算が大きいです。
グッドラック。
大変励みになります。今日も応援のポチお願いします
IT関連サービス大手のIBMが第2四半期決算を発表しました。内容はまちまちでした。
EPSは予想3.08ドルに対して、結果3.17ドルと予想を上回りました。
売上高は予想191億8000万ドルに対して、結果191億6000万ドルと予想を下回りました。
2019年通期のEPS見通しは旧ガイダンスの13.90ドル以上を堅持しました。このガイダンスには最近買収が完了したレッドハットの数字が反映されていません。同社は8月2日にもレッドハット買収を反映した通年のガイダンスを発表する予定です。
【部門別売上高シェア】
IBMは主に三つの事業で成り立っていて、「クラウド&コグニティブ・ソフトウェア(30%)」「グローバル・ビジネス・サービス(22%)」「グローバル・テクノロジー・サービス(37%)」の三大部門が売上高全体のおよそ9割を占めています。
【部門別粗利益シェア】
ただし、粗利益全体のおよそ半分を「クラウド&コグニティブ・ソフトウェア(49%)」が占めていることから、同部門の重要度が高いと言えます。ちなみに、次いで「グローバル・テクノロジー・サービス(27%)」「グローバル・ビジネス・サービス(12%)」と続き、三大部門の粗利益が全体のおよそ9割を占めています。
【部門別売上高と成長率】
部門別売上高は主力の「クラウド&コグニティブ・ソフトウェア」が同+3.2%と堅調だった一方、「グローバル・テクノロジー・サービス」のそれは同-6.7%と不調でした。これは、低収益事業からの撤退が影響したためです。
【部門別粗利益率と成長率】
部門別粗利益率は主力の「クラウド&コグニティブ・ソフトウェア」が77.3%と、前年同期の77.7%から0.4%低下した一方、低収益事業から撤退した「グローバル・テクノロジー・サービス」は34.4%と、前年同期の33.2%から1.2%ポイント上昇しました。また、全体の粗利益率は47.0%と、前年同期の46.0%から1.0%上昇しました。
【IBMの売上高成長率(前年同期比)】
IBMの売上高成長率を眺めると、売上高の減収に歯止めが掛かっていないことがわかります。2017年第4四半期から2018年第2四半期にかけて増収に転じましたが、新世代のメインフレームの大型受注によるもので一時的でした。
また、クラウド事業の売上高は前年同期比+5%の増収だったものの、これは直帰の四半期で41%の伸び率を記録したマイクロソフトを大きく下回る成長率です。
IBMは今後、レッドハット買収をきっかけにハイブリッドクラウド分野での差別化を図り、収益の回復を狙っています。ちなみにハイブリッドクラウドとは、自社サーバーとクラウドの併用を意味するのですが、企業はすべてのデータをクラウド上で運用したいわけではなくて、一部機密性の高い重要なデータにおいては社内で運用したいと考えているため、そうした需要を取り込むことが期待されています。
【IBM:週足】
四半期決算が嫌気されて、時間外取引で前日比-1.34%安の141.15ドルで取引されています。チャートを眺めると、弱気の三角保ち合いを形成していることから、50日移動平均線の132ドル、あるいはサポートラインの126ドルをターゲットに下落する公算が大きいです。
グッドラック。
大変励みになります。今日も応援のポチお願いします
コメント