バフェット太郎です。

投資の世界ではS&P500インデックスファンドに投資して、配当を再投資し続けることが最適解のひとつとして知られていますが、この投資戦略は「思考停止型のバカ者理論」として笑われやすいです。

これは、多くの人が「(投資成績)は運用手腕で決まる」と信じており、「(S&P500インデックスファンドに投資して、配当を再投資し続けるなどという)単純な投資戦略で利益なんか上げられるはずがない」と考えられているためです。

しかし、過去を振り返ると、頻繁に売買を繰り返した投資家ほど損失を被り、愚直に配当を再投資し続けた投資家は着実に資産を増やしているように思えます。事実、バフェット太郎は愚直に配当を再投資し続けた結果、累積収益額は着実に増加しており、その額は6月末時点で12万3000ドル(およそ1300万円)を突破しました。
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一方で、頻繁に売買を繰り返している投資家の投資成績は玉石混交で、大きな値上がり益を手にした投資家もいれば、大損して退場してしまった投資家もいます。どうしてこんなことが起こるのかと言えば、短期投資はギャンブルと同じゼロサムゲームだからです。

ゼロサムとは、差し引きゼロの取引を意味しますから、誰かが得をすれば、その分別の誰かが損をします。これがゼロサムゲームです。

株式の短期投資に限らず、FXや仮想通貨のトレーディングなどの短期投資もギャンブルと同じゼロサムゲームですから(ギャンブルの場合は胴元が取引手数料などで儲かるようにできているので、正確にはマイナスサムゲームです。)、投資成績は「運用手腕」よりも「まぐれ」の要素で決まることが大きく、コンスタントに勝ち続けることは非常に困難です。

事実、短期投資で成功し続けられる投資家はほとんどおらず、ビル・ゲイツ氏にしろジェフ・ベゾス氏にしろ、世界トップクラスのお金持ちはみんな自社株を長期で保有し続けた人たちばかりです。これは長期投資がプラスサムゲームだからです。

プラスサムゲームは誰かが得をしても、その分誰かが損をするわけではなく、双方の利益がプラスになるゲームのことを指します。たとえば、コカ・コーラ社はコカ・コーラを販売することで利益を得ていますが、消費者は別に損をしているわけではありません。一方が商品やサービスを提供する一方、もう一方がそれを享受することで双方の利益がプラスになっているわけです。

そして、コカ・コーラ社は利益が純資産として毎年積み上がるため、本質的な価値は年々増加します。この本質的な価値の増大を期待して投資しているのが長期投資家であるため、売買をする必要はないわけです。

そのため、長期投資家が長期で保有しているのを見て、「思考停止型のバカ」と笑うのはお門違いだということがわかります。また、長期で保有し、配当を再投資し続けるだけで着実に資産を増やし続けることができるので、投資で成功するために運用手腕など必要ないこともわかります。

このように、投資家は一部の挑発に惑わされることなく、予め定めた意思決定プロセスに従い、愚直に投資戦略を貫くことが賢明です。

グッドラック。

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