バフェット太郎です。

強気相場ではクソダサい投資家ほどリスクを軽視し「市場平均以下のパフォーマンスはゴミ」とばかり考えて、「FAAMG」などの大型ハイテク株に集中投資して悦に入るものです。

たしかにFAAMGへの集中投資は、これまで投資家に大きなリターンをもたらしましたが、これは将来のリターンを保障してくれるものではありません。なぜなら、これらの潤沢な資金を持つ優良企業は互いに競合し合うだけでなく、規制強化のプレッシャーを受けるためです。

そのため、FAAMGの業績が拡大する中で次第に利益率が低下し、期待が剥げ落ちることで株価は停滞することだって十分にあり得るわけです。そのため、大型ハイテク株への集中投資はリスクを覚悟した投資家に対して、”確実に”高いリターンをもたらすわけではなく、単に高いリスクをもたらすだけです。

言い方を変えれば、いかなる投資対象も市場平均以下のリターンに甘んじる局面があるということです。そのため、「パフォーマンスが(短期的であれ)市場平均以下はゴミ」と切り捨てるのは、「いかなる景気局面でも市場平均を上回る魔法の投資法がある」と主張していることと同じと言えるわけです。

もちろん、そのような魔法の投資法などないことを考えれば、そうした主張が間違いであることがわかります。

また、FAAMGなどの大型ハイテク株に集中投資するということは非常にリスクの高い投資を意味するわけですが、これは何もボラティリティ(変動率)の高さだけを意味するものではありません。

たとえば、FAAMGに投資している投資家たちは「”確実に”高いリターンがもたらされる」と信じて投資しているわけですが、仮に株価が長期停滞(横ばい)で推移する中で市場平均をわずかに上回っていたとしても、新興国株や金などのコモディティが大暴騰する中でFAAMGを買い持ちし続けることができるでしょうか。

2000年代に多くの投資家が米国株を投げ売りし、新興国株に資金を移したことや、2017年に投資家が仮想通貨に魅了されたことを考えれば、短期的なパフォーマンスを追い求めているだけの投資家たちが他のアセットクラスに目移りしない保障はどこにもありません。

つまり、短期的なリターンだけを追い求めているだけのクソダサい投資家たちは、一貫した投資を続けるこなどできないため、常に狼狽売りのリスクを背負っていると言えるのです。

今でこそ、世界最高の投資対象は「米国のハイテク株」であるため、これを保有する投資家は「(短期的にも長期的にも)最高のリターンが得られる」と妄信していますが、いずれは「別の何か」が「米国のハイテク株」に取って代わるだけです。

その「別の何か」が何であるかがわかれば良いのですが、それは誰にもわかりません。「米国のハイテク株」に投資している勝ち組投資家が考える「別の何か」もまた人によって違うはずです。

そう考えると、投資家が短期的なパフォーマンスに気を取られて、資金をコロコロ動かすことは必ずしも賢明とは言えません。とはいえ、何もかもうまくいっている時はうまくいかないことなど想像もできないものです。なぜなら、愚者は体験でしか学べないのだから。

グッドラック。

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