バフェット太郎です。

米国株式市場は今月発表されるGAFAの四半期決算への期待感、そして利下げへの期待感から、ダウ平均は2万7000ドルの大台を超えて過去最高値圏で推移していますが、リセッション(景気後退)の兆候も見られ始めています。

シカゴ連銀が発表したシカゴ連銀全米活動指数は予想0.10に対して、結果-0.02と予想を下回り、7カ月連続でマイナスに落ち込みました。7カ月連続の落ち込みは2007年以来およそ12年ぶりのことです。

【シカゴ連銀全米活動指数が連続でマイナスに落ち込んだ回数:1967-2019】
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そもそも、シカゴ連銀全米活動指数とは、米国の経済全体とインフレ圧力を月次評価したものになります。この経済指標は主に「生産と収入」「雇用、失業、勤務時間」「私的消費と世帯」「販売、注文、在庫」の4つの主要カテゴリーに別れ、計85の指標を組み合わせた指数です。

指数の見方は、数値が0を上回っていれば、米国経済の成長が過去の平均を上回っていることを示す一方、反対に下回っていれば、過去の平均を下回っていることを示すので、今回の-0.02は過去の平均を若干下回っていることを意味します。

また、過去52年を振り返ると、シカゴ連銀全米活動指数が7カ月連続でマイナスを記録したのは6回ありましたが、いずれも直後にリセッション入りしていることから、米国経済は近くリセッション入りするのではとの懸念が高まっています。

それを示唆するように、米小型株指数のラッセル2000はダウ平均が過去最高値圏にある中、18年の高値から-11.3%安と低迷しており、50週移動平均線に押し戻されるようにして低迷しています。

【ラッセル2000:週足】
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過去を振り返ると、小型株は大型株に先駆けて下落する傾向にあります。これは、小型株は大型株に比べて、売上高に占める米国内事業の比率が高いだけでなく、借り入れも多いためです。また、ボラティリティ(変動率)も大きいため、投資家はリセッション入りする前に早めに利食いしておきたいと考えるためです。

【ラッセル2000(週足):1999-2019】
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過去二回のリセッションを振り返ると、いずれも50週移動平均線に抑えられるようにして下回り続けた
後でリセッション入りしていることがわかります。そのため、今回も50週移動平均線を上にブレイクアウトできずにズルズルと落ちてくるようなら、投資家はリセッションを覚悟した方が良さそうです。

また、リセッション入りで投資マネーが株式市場から流出すれば、将来の期待感から買われてきた高PER銘柄ほど売られやすいため、自身のリスク許容度を無視してきた投資家ほど狼狽しやすいので注意が必要です。

グッドラック。

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