バフェット太郎です。

NAR(全米不動産業者協会)が発表した6月の中古住宅販売戸数は予想535万戸に対して、結果527万戸と予想を下回りました。

【米中古住宅販売戸数:重要度★★★】1
米中古住宅販売戸数は17年11月をピークに低下基調が続いていることから、米国の住宅市場が鈍化していることがわかります。

そもそも、米中古住宅市場は米国の住宅市場の大部分を占めているため、投資家にとって重要度の高い指標として注目されています。これは、住宅が売れるということは人々が労働市場に楽観的な見方をしているほか、家具や家電などの耐久消費財の販売が増加できるなど、経済に大きなプラスの影響が期待できるためです。

反対に、住宅が売れていないということは、人々が将来に悲観的になっているほか、耐久消費財の販売も落ち込むため、経済を冷えこませる原因となります。

【米30年固定住宅ローン金利】
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また、これまでローン金利の上昇が中古住宅販売の足枷になっていると見られていましたが、ローン金利が低下しているにもかかわらず、販売状況は一向に改善の兆しが見られません。ちなみに、過去二回のリセッションを振り返ると、いずれもリセッション直前に住宅ローン金利が急落していました。

このように、米中古住宅市場は経済に与える影響が大きいことから、景気の先行指標として知られています。事実、過去を振り返ると、中古住宅販売戸数は株価の暴落と景気後退に先駆けて下落していました。
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たとえば、中古住宅販売戸数が99年6月にピークを迎えると、S&P500種指数は14カ月後の00年8月にピークを迎え、01年3月にリセッション入りしました。

また、中古住宅販売戸数が05年9月にピークを迎えると、S&P500種指数は25カ月後の07年10月にピークを迎え、07年12月にリセッション入りしました。

つまり、過去の経験則に従うと、中古住宅販売戸数が17年11月にピークを迎えていることから、S&P500種指数は2019年12月頃までにピークを迎え、2020年2月頃までにリセッション入りすることが予想されます。

リセッション入りとなれば、米国のIPOブームは終焉を迎えるだけでなく、高PERのハイテク株やグロース株からも資金が流出することが予想されます。そして、リスクから逃避した投資マネーは比較的安全なディフェンシブ銘柄や金、金鉱株に流入する公算が大きいです。

グッドラック。

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