バフェット太郎です。
リセッションの前兆となる逆イールドカーブが解消されつつあることから、米経済は早ければ年内にもリセッション入りする公算が高まっています。
【米10年債利回りー米3ヶ月債利回り:1982-2019】

そもそも逆イールドカーブとは、短期金利が長期金利の利回りを上回る逆転現象のことを指します。長短金利が逆転するということは、極端なことを言えば、個人や企業の借入利息よりも、預金者の預入金利の方が高いということです。
たとえば、銀行は預金者から1%の利息でお金を預かり、それを企業や個人に利息5%で貸し出すことで4%の利ザヤを稼ぐことができますが、長短金利の逆転現象が起きているということは、預金者から1%でお金を預かり、それを企業や個人に利息0.5%で貸し出すことを意味するので、利ザヤを稼ぐことができないのです。
そのため、長短金利が逆転すれば、当然銀行は貸出に消極的になるため、世の中にお金が出回らなくなります。たとえば、財務体質が脆弱で常に借り入れに頼っているような中小企業は、新たな借り換えができないことから資金繰りが立ち行かなくなり、倒産リスクが高まるというわけです。
こうしたことから、逆イールドカーブは景気拡大期の最終局面に出やすく、投資家は長短金利差の行方を注視しているのですが、23日、ついに逆イールドカーブが解消されました。

過去三回のリセッションを振り返ると、89年12月に逆イールドカーブが解消し、長期金利が短期金利を大きく上回り始めると、7カ月後の90年7月にリセッション入りしました。また、01年1月に逆イールドカーブが解消すると、やはり長期金利が短期金利を大きく上回り始めると、2カ月後の01年3月にリセッション入りし、さらに、07年8月に逆イールドカーブが解消すると、4カ月後の07年12月にリセッション入りしました。
つまり、過去の経験則に従えば19年7月を起点とした場合、8月以降長期金利が短期金利を大きく上回り始め、2~7カ月後にあたる19年9月~20年2月にも米経済はリセッション入りする公算が大きいと言えるわけです。
ただし、80年代後半、逆イールドカーブが一時的に解消されるものの、再び逆イールドカーブに逆戻りしたケースがあったことを考えると、今回も再び逆イールドカーブに戻る可能性もあります。
いずれにせよ、投資家は逆イールドカーブが解消されつつあること、そしてFRBの利下げにより、長期金利が短期金利を大きく上回る公算が大きいことをことから、近い将来のリセッションは覚悟しておいた方が良さそうです。
グッドラック。
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リセッションの前兆となる逆イールドカーブが解消されつつあることから、米経済は早ければ年内にもリセッション入りする公算が高まっています。
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そもそも逆イールドカーブとは、短期金利が長期金利の利回りを上回る逆転現象のことを指します。長短金利が逆転するということは、極端なことを言えば、個人や企業の借入利息よりも、預金者の預入金利の方が高いということです。
たとえば、銀行は預金者から1%の利息でお金を預かり、それを企業や個人に利息5%で貸し出すことで4%の利ザヤを稼ぐことができますが、長短金利の逆転現象が起きているということは、預金者から1%でお金を預かり、それを企業や個人に利息0.5%で貸し出すことを意味するので、利ザヤを稼ぐことができないのです。
そのため、長短金利が逆転すれば、当然銀行は貸出に消極的になるため、世の中にお金が出回らなくなります。たとえば、財務体質が脆弱で常に借り入れに頼っているような中小企業は、新たな借り換えができないことから資金繰りが立ち行かなくなり、倒産リスクが高まるというわけです。
こうしたことから、逆イールドカーブは景気拡大期の最終局面に出やすく、投資家は長短金利差の行方を注視しているのですが、23日、ついに逆イールドカーブが解消されました。

過去三回のリセッションを振り返ると、89年12月に逆イールドカーブが解消し、長期金利が短期金利を大きく上回り始めると、7カ月後の90年7月にリセッション入りしました。また、01年1月に逆イールドカーブが解消すると、やはり長期金利が短期金利を大きく上回り始めると、2カ月後の01年3月にリセッション入りし、さらに、07年8月に逆イールドカーブが解消すると、4カ月後の07年12月にリセッション入りしました。
つまり、過去の経験則に従えば19年7月を起点とした場合、8月以降長期金利が短期金利を大きく上回り始め、2~7カ月後にあたる19年9月~20年2月にも米経済はリセッション入りする公算が大きいと言えるわけです。
ただし、80年代後半、逆イールドカーブが一時的に解消されるものの、再び逆イールドカーブに逆戻りしたケースがあったことを考えると、今回も再び逆イールドカーブに戻る可能性もあります。
いずれにせよ、投資家は逆イールドカーブが解消されつつあること、そしてFRBの利下げにより、長期金利が短期金利を大きく上回る公算が大きいことをことから、近い将来のリセッションは覚悟しておいた方が良さそうです。
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