バフェット太郎です。

日用品世界最大手のプロクター&ギャンブル(PG)が第4四半期決算を発表しました。内容は良かったです。

EPSは予想1.05ドルに対して、結果1.10ドルと予想を上回りました。

売上高は予想168億6000万ドルに対して、結果170億9000万ドルと予想を上回りました。

2020年の通期EPS見通しは予想4.75ドルに対して、新ガイダンス4.70~4.93ドルと予想を上回りました。

2020年の通期売上高見通しは予想698億ドルに対して、新ガイダンス699億~706億ドルと予想を上回りました。

【部門別売上高・価格・販売数量の対前年比】
1
「化粧品」の実質売上高(買収・売却や為替相場などの影響を除いた売上高)は前年同期比+8%と好調でした。これは高価格帯ブランドの「SK-Ⅱ」が牽引したためです。

「カミソリ」の実質売上高は同+4%の増収でした。低価格の定期購入サービスを提供するダラー・シェーブ・クラブ社(ユニリーバ傘下)との競争激化を受けて販売数量が減少しているものの、値上げが奏功して売上高は増加しました。

「ヘルスケア」と「洗剤&日用品」の実質売上高はそれぞれ同+10%と好調でした。いずれも高価格帯商品の販売が好調だったことが要因として挙げられます。

「ベビー・女性&介護用品」の実質売上高は同+5%でした。競争激化により販売数量が+1%と低調だったものの、値上げが奏功して売上高は増加しました。

全体の実質売上高は同+7%、価格+3%、実質販売数量+3%でした。

【部門別営業利益】
3
プロクター&ギャンブルの主力事業は「洗剤&日用品(32%)」で、次いで「ベビー・女性&介護(24%)」「化粧品(18%)」と続き、この三大部門で営業利益全体のおよそ四分の三を占めています。

【部門別営業利益率】
4
部門別営業利益率は「化粧品」21.8%、「カミソリ」36.5%、「ヘルスケア」20.3%、「ベビー・女性&介護用品」20.0%と全部門で20%を超えており、全体の営業利益率は22.4%と、前四半期の21.1%から1.3%ポイント改善しました。

【プロクター&ギャンブル(PG):日足】
3
好調な四半期決算と予想を上回るガイダンスが好感されて、株価は前日比+4.41%高と急騰し、強気のトレンドチャネルのレジスタンス(上値抵抗線)を上にブレイクアウトしました。これは株価が一段と加速することを示唆しています。

同社は投資家らから成長が見込めない退屈なディフェンシブ銘柄のひとつとして見られていましたが、不採算ブランドを売却し、ブランド数を175から65に絞り込み、利益率の高いブランドに経営資源を集中投下した結果、業績が再び成長軌道に乗りました。

そのため、株価の低迷時に愚直に配当を再投資し続けた投資家は、これまで買い増した分の株が資産の加速装置としての役割を果たしてくれることが期待できます。

グッドラック。

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