バフェット太郎です。

米中貿易戦争を巡る懸念が再燃する中、S&P500種指数は2932ポイントと、サポートライン(下値支持線)である50日移動平均線に接近しており、米国株が急落しかねません。

【S&P500種指数:日足】
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この時、クソダサい投資家ほど狼狽売りに走ったり、あるいは全力買いに走るなど、極端な投資行動をしがちですが、金融市場が複雑怪奇で将来を正確に見通すガラスの水晶玉がないことを考えれば、極端な投資行動はただのギャンブルと同じです。

【S&P500種指数(日足):2013-2015.9】
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たとえば2015年8月、中国の株安が世界同時株安にまで波及し、S&P500種指数はデッドクロスを形成し暴落しました。当時、金融危機前の最高値である1576ポイントを35%も上回っていたこと、そして強気相場入りしてから6年が経過し、平均である5年を上回っていたことから、多くの投資家らがリセッション(景気後退)入りと弱気相場を覚悟しました。

しかし、それは短期的な調整局面に過ぎず、その後も株高が続き、S&P500種指数が3000ポイントの大台を突破したことを考えれば、狼狽売りに走った投資家はその後の強気相場をただ指を咥えて眺めるだけだったのです。

もちろん、強気相場が続いているとわかった時点で株を買い戻せば良いのですが、利食いによる税金を支払ってしまったことや、高値で買い戻さなければならないことを考えると、精神的な負担は大きく、結局十分な株を買い戻すことなど誰にもできないのです。

また、投資家の中には調整局面で全力買いに走る投資家も少なくありません。

【S&P500種指数:2007-2009.3】
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08年1月、ベン・バーナンキFRB議長が「今のところ、リセッションはないと見ている」と発言したことから、株安をチャンスと見て買い向かった投資家もいましたが、株価はその後もズルズルと下げ続け、9月には大暴落しました。しかし、その後発表された全米経済研究所の報告書によれば、「米経済07年12月からリセッション入りしていた」とのこと。

つまり、FRBも投資家らもリセッション入りしていたことにすら気づかなかったのです。そのため、全力で買い向かうことのリスクも大きいです。

従って、投資家は極端な投資行動に走るのではなく、計画的にコツコツと積立投資と配当再投資を愚直に続けることが賢明です。

グッドラック。

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