バフェット太郎です。

中国人民元が08年3月以来、およそ11年ぶりに1ドル7元の大台を割り込みました。

【人民元(対ドル):2011-2019】
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これまで人民元が1ドル7元を割り込もうとする場面が16年12月と18年10月の二回ありました。しかし、その度に中国人民銀行が為替介入に動くなど人民元は買い支えらてきました。

しかし、今回はトランプ大統領がこれまで対象外だった中国からの輸入品およそ3000億ドル相当に対して10%の追加関税を9月に発動することを決めたため、中国政府はこれに対抗するために人民元安を容認したと考えられます。

人民元安が加速すれば、トランプ大統領が嫌う対中貿易赤字が拡大するだけでなく、中国の輸出競争力を高めることができるというわけです。

しかし、人民元安という武器は諸刃の剣となり得ます。

たとえば、中国の不動産開発企業は多額のドル建て債務を抱えているため、ドル高人民元安はデフォルトのリスクを高めます。事実、中国ではすでに小規模な不動産開発企業の破綻が相次いでおり、デフォルトの連鎖が広がる可能性が高まっています。

【銅先物価格:1989-2019】
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銅先物価格を眺めると、銅の暴落はすでに始まっており、デッドクロスが形成されるのも時間の問題です。過去を振り返ると、銅の暴落は経済危機の前触れとなっていたことから、中国企業のデフォルトが相次いでいることを考えれば、中国で経済危機が起こる可能性が高いです。

グッドラック。

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