バフェット太郎です。
【米10年債利回り-米2年債利回り:1988-2019】
(※15日0時現在の米10年債利回りは1.60%に対して米2年債利回り1.58%と、逆イールドカーブは解消しています。)
そもそも逆イールドカーブとは、短期金利が長期金利の利回りを上回る逆転現象のことを指します。これの何が問題なのかと言うと、長短金利の逆転現象は世の中にお金が出回らなくなることを意味するため、景気悪化の原因となってしまうのです。
たとえば、短期金利は銀行の調達金利を意味し、長期金利は銀行の貸出金利を意味します。そのため、米2年債利回りを2.0%、米10年債利回りを3.5%とした場合、銀行は利息2.0%で資金を調達し、それを利息3.5%で融資することで1.5%ポイント分の利ザヤを稼ぐことができるわけです。
しかし、長短金利が逆転して米2年債利回りを2.0%、米10年債利回りを1.8%とした場合、銀行は利息2.0%で資金を調達し、それを利息1.8%で融資するため0.2%ポイント分の損をすることになります。
銀行はお金を貸せば貸すほど損をしますから、当然融資に消極的になります。すると、銀行からの融資を頼りに自転車操業をしているような中小企業から真っ先に破綻し、彼らを取引先としていた企業の業績にまで悪影響を及ぼします。また、労働市場も悪化に転じることで消費が低迷し、消費の低迷がやがて経済全体を蝕むようになります。
こうして負の連鎖は時間をかけて広がり、不況へと発展するわけです。言い方を変えれば、逆イールドカーブが発生しても直ちにリセッション入りするわけではないということです。過去に答えを求めれば、逆イールドカーブ発生してからおよそ13カ月~24か月後にリセッション入りしていたことを考えれば、リセッションは一年以上先であると言えます。
過去を振り返ると、88年12月に逆イールドカーブが発生すると、19カ月後の90年7月にリセッション入りしました。
また、98年6月に一時逆イールドカーブが発生するも、すぐに正常化し、00年2月に再び逆イールドカーブ発生したのですが、98年6月を起点とすれば21カ月後、00年2月を起点とすれば13カ月後にリセッション入りしました。
07年の金融危機は、05年12月に一時逆イールドカーブが発生するも、すぐに正常化し、06年6月に再び逆イールドカーブが発生しました。この時、05年12月を起点とすれば24カ月後、06年6月を起点とすれば18カ月後にリセッション入りしました。
さて、翻って足元の金利差が一時的なものなのか、あるいは本格的なものであるかを投資家は見極める必要があります。仮に、長短金利差のマイナス幅がさらに拡大するような本格的なものであれば、13カ月~19カ月後の2020年9月から2021年3月にかけてリセッション入りする公算が大きいです。
とはいえ、それまでは株高が続く公算が大きいことを考えれば、現時点でポジションを手仕舞うべきではありません。
【1986年6月~1990年12月末】
たとえば、90年の景気後退局面を振り返ると、86年6月に逆イールドカーブ発生してからリセッション入りするまでダウ平均は最大43%上昇しました。(〇:逆イールドカーブ発生 〇:リセッション入り)
【1998年6月~2001年12月末】
また、00年のドットコムバブル崩壊では、98年6月に最初の逆イールドカーブが発生からリセッション入りするまでダウ平均は最大32%上昇しました。(〇:最初の逆イールドカーブ発生 〇:二回目の逆イールドカーブ発生 〇リセッション入り)
【2005年12月~2007年12月末】
さらに08年の金融危機では、05年12月に最初のイールドカーブが発生してからリセッション入りするまでダウ平均は最大32.5%上昇しました。(〇:最初の逆イールドカーブ発生 〇:二回目の逆イールドカーブ発生 〇リセッション入り)
過去に答えを求めれば、逆イールドカーブ発生後、株価は最大30~40%も上昇する可能性が高いことがわかります。仮に2万5000ドルを起点とすれば、ダウの目標株価は3万2500~3万5000ドルです。株価が暴落している今、この目標株価は信じられないかもしれませんが、これが過去の経験則であり、可能性が最も高いシナリオです。
従って、個人投資家は自身のリスク許容度の範囲内で無理せず堅実な運用をこのまま続けてください。
グッドラック。
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バフェット太郎@『バカでも稼げる「米国株」高配当投資』@buffett_taroリセッションの前兆として知られる逆イールドカーブが発生し、世界中の投資家が動揺していますが、決して狼狽売りに走らないでください。なぜなら、過去の経験則に従えば株価は暴落する可能性よりも暴騰する可能性の方がずっと高いからです。米10年債と2年債でも逆イールドカーブ発生 https://t.co/FX7f7VnKI2
2019/08/14 19:16:03
【米10年債利回り-米2年債利回り:1988-2019】
(※15日0時現在の米10年債利回りは1.60%に対して米2年債利回り1.58%と、逆イールドカーブは解消しています。)
そもそも逆イールドカーブとは、短期金利が長期金利の利回りを上回る逆転現象のことを指します。これの何が問題なのかと言うと、長短金利の逆転現象は世の中にお金が出回らなくなることを意味するため、景気悪化の原因となってしまうのです。
たとえば、短期金利は銀行の調達金利を意味し、長期金利は銀行の貸出金利を意味します。そのため、米2年債利回りを2.0%、米10年債利回りを3.5%とした場合、銀行は利息2.0%で資金を調達し、それを利息3.5%で融資することで1.5%ポイント分の利ザヤを稼ぐことができるわけです。
しかし、長短金利が逆転して米2年債利回りを2.0%、米10年債利回りを1.8%とした場合、銀行は利息2.0%で資金を調達し、それを利息1.8%で融資するため0.2%ポイント分の損をすることになります。
銀行はお金を貸せば貸すほど損をしますから、当然融資に消極的になります。すると、銀行からの融資を頼りに自転車操業をしているような中小企業から真っ先に破綻し、彼らを取引先としていた企業の業績にまで悪影響を及ぼします。また、労働市場も悪化に転じることで消費が低迷し、消費の低迷がやがて経済全体を蝕むようになります。
こうして負の連鎖は時間をかけて広がり、不況へと発展するわけです。言い方を変えれば、逆イールドカーブが発生しても直ちにリセッション入りするわけではないということです。過去に答えを求めれば、逆イールドカーブ発生してからおよそ13カ月~24か月後にリセッション入りしていたことを考えれば、リセッションは一年以上先であると言えます。
過去を振り返ると、88年12月に逆イールドカーブが発生すると、19カ月後の90年7月にリセッション入りしました。
また、98年6月に一時逆イールドカーブが発生するも、すぐに正常化し、00年2月に再び逆イールドカーブ発生したのですが、98年6月を起点とすれば21カ月後、00年2月を起点とすれば13カ月後にリセッション入りしました。
07年の金融危機は、05年12月に一時逆イールドカーブが発生するも、すぐに正常化し、06年6月に再び逆イールドカーブが発生しました。この時、05年12月を起点とすれば24カ月後、06年6月を起点とすれば18カ月後にリセッション入りしました。
さて、翻って足元の金利差が一時的なものなのか、あるいは本格的なものであるかを投資家は見極める必要があります。仮に、長短金利差のマイナス幅がさらに拡大するような本格的なものであれば、13カ月~19カ月後の2020年9月から2021年3月にかけてリセッション入りする公算が大きいです。
とはいえ、それまでは株高が続く公算が大きいことを考えれば、現時点でポジションを手仕舞うべきではありません。
【1986年6月~1990年12月末】
たとえば、90年の景気後退局面を振り返ると、86年6月に逆イールドカーブ発生してからリセッション入りするまでダウ平均は最大43%上昇しました。(〇:逆イールドカーブ発生 〇:リセッション入り)
【1998年6月~2001年12月末】
また、00年のドットコムバブル崩壊では、98年6月に最初の逆イールドカーブが発生からリセッション入りするまでダウ平均は最大32%上昇しました。(〇:最初の逆イールドカーブ発生 〇:二回目の逆イールドカーブ発生 〇リセッション入り)
【2005年12月~2007年12月末】
さらに08年の金融危機では、05年12月に最初のイールドカーブが発生してからリセッション入りするまでダウ平均は最大32.5%上昇しました。(〇:最初の逆イールドカーブ発生 〇:二回目の逆イールドカーブ発生 〇リセッション入り)
過去に答えを求めれば、逆イールドカーブ発生後、株価は最大30~40%も上昇する可能性が高いことがわかります。仮に2万5000ドルを起点とすれば、ダウの目標株価は3万2500~3万5000ドルです。株価が暴落している今、この目標株価は信じられないかもしれませんが、これが過去の経験則であり、可能性が最も高いシナリオです。
従って、個人投資家は自身のリスク許容度の範囲内で無理せず堅実な運用をこのまま続けてください。
グッドラック。
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