バフェット太郎です。

米中貿易戦争の激化が嫌気されて、ダウ平均は前日比-623.34ドル(-2.37%)安の2万5628.90ドルと急落して取引を終えた一方、金鉱株は軒並み上昇するなど明暗が分かれました。

中国が750億ドル分の米国製品に追加関税を課すと発表すると、トランプ大統領は対抗措置として「向こう数カ月に対中関税を最大30%に引き上げる」と表明し、米企業に対して、「中国事業から撤退し、生産拠点の移転先を米国内に戻すことも含めて探す」よう要求しました。

その後、トランプ大統領は9月1日から発動が予定されている追加関税の税率を予定の10%から15%に引き上げるとし、10月1日からは2500億ドル相当の中国製品に対して、関税率を現行の25%から30%に引き上げると発表しました。

【S&P500種指数:週足】
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米中貿易戦争の激化を嫌気して、S&P500種指数は50週移動平均線に接近するなど、株式市場に動揺が広がっています。

特に中国の対米報復関税で、自動車部品に対する関税も復活することから、自動車株が軒並み急落しました。テスラ(TSLA)は-4.84%安、ゼネラル・モーターズ(GM)-3.22%安です。

また、中国での売上高が大きい半導体株も大きく値を下げました。エヌビディア(NVDA)-5.27%安、マイクロン・テクノロジー(MU)-4.06%安、ラム・リサーチ(LRCX)-4.78%安と沈みました。加えて、中国事業での売上高が懸念されているアップル(AAPL)も-4.62%安と急落しました。

とはいえ、米中貿易戦争が激化する中、半導体株など中国での売上高に依存しているセクターは先行き見通しが暗いものの、その他のセクターは貿易戦争の影響が軽微であることから、それほど懸念する必要はありません。

事実、主要三指数すべてが長期の強気トレンドを維持しています。また、かねてからトランプ大統領は株価が下落すると貿易戦争を巡る懸念を和らげる発言をするため、貿易戦争を巡る応酬に一喜一憂する必要はありません。そのため、株式投資家らは強気トレンドが崩れるまでホールドが正解です。

一方で米中貿易戦争が長期化することが確実であること、そして世界経済の減速に改善の兆しが見られないことから、安全資産である金と債券に投資マネーが流入しています。

とりわけ金鉱株が好調で、南アの金鉱株5種はアングロ・ゴールド・アシャンティ(AU)+4.40%高、ゴールドフィールズ(GFI)+5.35%高、シバンエ・スティルウォーター(SBGL)+2.28%高、ハーモニー・ゴールド(HMY)+7.51%高、DRDゴールド(DRD)+10.37%高と急騰しています。

【アングロ・ゴールド・アシャンティ(AU)】
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南ア最大の金鉱株アングロ・ゴールド・アシャンティは16年の高値に到達したことから、このレジスタンス(上値抵抗線)を上にブレイクアウトできるかが注目されます。

【ゴールド・フィールズ(GFI)】
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南ア第二位の産金会社ゴールド・フィールズも16年の高値6.34ドルのレジスタンスをターゲットに上昇しており、これをブレイクアウトできるかどうかが期待されています。

これまで金鉱株は金利上昇が嫌気されて売り叩かれていましたが、FRBが利下げに舵を切った今ホットセクターとして注目されており、ヘッジの役割を果たしています。

グッドラック。

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