バフェット太郎です。

クソダサい投資家ほど惚れた銘柄をひたすらナンピン買いし、含み損を拡大させるものです。しかし、いかなる優良株も長期低迷する可能性があることを考えれば、投資家は節度を持った買い増しをする必要があります。

たとえば、かつて米国を代表する優良株だったゼネラル・エレクトリック(GE)は16年末の29ドルから、わずか二年で6.38ドルと-78%も暴落しました。この間、ゼネラル・エレクトリック株ばかりナンピン買いして、ポートフォリオをゼネラル・エレクトリックばかりにした投資家はひたすら含み損を拡大させたことになります。

【ゼネラル・エレクトリック(GE)】
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緑のラインは、当時投資家らが底値だと考えた水準で、何度も下値を切り下げています。ちなみに、同社の株価は一時50週移動平均線を上回り、株価低迷から脱却するかに思われたものの、再び50週移動平均線を下回り、回復の兆しが見えません。

また、連続増配高配当株で知られるブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BTI)の株価も暴落し、タバコ株に集中投資していた投資家らが含み損を拡大させました。

【ブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BTI)】
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ブリティッシュ・アメリカン・タバコの株価は18年初めの65.07ドルから、わずか一年で29.08ドルと、一時-55.3%下げる場面がありました。現在も50週移動平均線を下回ったままですが、三角保ち合いを形成していることから、近くどちらか一方の大きく動くことが予想されます。ちなみに、急落なら18年の安値29.08ドルが、急騰なら44.25ドルがターゲットになります。

いずれにせよ、タバコ株ばかりひたすらナンピン買いして、ポートフォリオをタバコ株だらけにした投資家は含み損を一層拡大させたわけです。そしてその結果、損切りをして市場から撤退した残念な投資家も少なくありません。

そのため、投資家は不人気優良株を買い増す際、全力で買い向かうのではなく、節度を持った買い増しをする必要があります。

たとえば、バフェット太郎の場合、「一カ月に一度、構成比率最低銘柄を5000ドル買い増す」ことを投資ルールにしています。こうすることで、特定の銘柄ばかりナンピン買いして含み損を拡大させるということを回避することができるのです。

ちなみに、この投資ルールは投資資金が小さく、安定した給与が見込めるサラリーマン投資家ほど有効です。

たとえば、予算100万円で10銘柄に均等分散投資した場合、一銘柄当たりの金額はわずか10万円です。仮に「三カ月に一度、構成比率最低銘柄を3万円分買い増す」という投資ルールを設ければ、特定の銘柄を買い増すのは一年でせいぜい二回までです。

こうした投資ルールを設けるだけで、特定の銘柄ばかり買い増すことはないですし、ポートフォリオを特定の銘柄で埋め尽くされるということもなく、幅広く分散された堅実なポートフォリオをデザインし、運用することができます。

こうしたことから、もし、あなたが値下がりしている特定の銘柄をひたすらナンピン買いして、ポートフォリオがそればかりで埋め尽くされているなら、それはまともな運用をしているとは言えず、投機に走っていると言えます。とはいえ、銘柄に惚れてしまった投資家の目は盲目ですから、それにいつまでも気づかないのだけれど。

グッドラック。

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