バフェット太郎です。

今から三年前の2017年9月、著名投資家ウォーレン・バフェット氏はウォールストリート・ジャーナルの取材に対して「ダウ平均は今後100年で100万ドルを超える可能性がある」と答えました。

これは当時の2万2000ドルからおよそ45倍も値上がりしなければ到達できない数字で、一見すると高すぎる目標のようにも見えますが、実際はとても控えめな予想です。

なぜなら、2117年にダウが100万ドルに到達するためには、年平均3.7%のペースで上昇すれば良いだけなので、ダウ平均が年平均7~8%のペースで上昇してきたことを考えれば、何も驚くほどの目標ではないからです。

ちなみに、1949年末のダウ平均が177ドルだったことから、過去70年で年平均7.4%のペースで上昇してきたことを意味します。そのため、仮に年平均7%のペースで100年間上昇し続けたとすれば、2117年のダウ平均は1900万ドルに到達します。

そのためバフェットは、「アメリカを空売りするのは敗者の戦法だ」とし、地政学的リスクの高まりや政治不安などを理由に米国株を空売りするよりも、「バイ・アンド・ホールド(買い持ち戦略)」に徹した方が賢明だと主張しました。

しかし、多くの個人投資家にはそれができません。なぜなら、個人投資家は往々にして恐怖に打ち勝つことができないためです。

【ダウ平均暴落の歴史】
1
このグラフは戦後75年間において、約20%以上暴落した時代を示しています。過去を振り返れば、ダウ平均は1946年、68年、73年、76年、81年、87年、99年、07年、20年の9回にわたって、約20%を超える大暴落をしており、この時多くの個人投資家たちは恐怖のあまり株を投げ売りしたのです。

ちなみに、1981年の暴落直前のダウ平均がおよそ1000ドルだったことを考えると、たとえ暴落直前にダウ・インデックスファンドを買ったとしても、そのまま39年間買い持ちしているだけで当初の元本は27倍にもなりました。これは年平均利回り約8.8%を意味します。

しかし、多くの個人投資家は目先の株価の変動に一喜一憂するため、20~40%の暴落に耐えることができないのです。実際、今年のコロナショックでも多くの投資家が狼狽売りに走りました。

とはいえ、冷静に歴史を振り返れば、株価が20%~40%暴落することは当たり前ですし、約8年に一度のペースでそうした暴落はありました。

そのため、個人投資家は市場の暴落は避けられないと考え、暴落に耐え得るポートフォリオをデザインし、暴落に慣れる必要があります。そうすれば、一時の暴落に惑わされて狼狽売りに走るなんてことも避けられますし、その後の強気相場で資産を大きく増やすことができるはずです。

グッドラック。

【PR】YouTube『バフェット太郎の投資チャンネル』は毎週、月曜・水曜・土曜の18時にアップされます。日本一わかりやすい投資・経済専門番組を目指していきますので、チャンネル登録ぜひよろしくお願いします!!
 


SPONSORED LINK