バフェット太郎です。

4日のNYダウ株式市場は前日比+237.45ドル(+0.91%)高の2万6355.47ドル、S&P500種指数は+31.51ポイント(+1.08%)高の2937.78ポイントと上昇して取引を終えました。

上昇した主な要因は、香港政府のトップであるキャリー・ラム行政長官が、香港の混乱の原因である「逃亡犯条例」改正案の撤回を表明したことに加えて、英議会下院がEU(欧州連合)からの合意なき離脱を阻止するための離脱延期法案を賛成多数で可決したことが好感されたためです。

「逃亡犯条例」の改正案撤回を巡っては、建国70年の節目に当たる10月1日の国慶節(中国建国記念日)までに社会の混乱を抑えたいとの思惑があるためです。ただし、デモ隊らは改正案の”完全撤回”を求めていることに加えて、それを含む「五大要求」の一つでも欠けてはいけないとしていることから、混乱は依然として長期化することが予想されます。

ちなみに、五大要求は以下の通りです。

一、改正案の完全撤廃
二、警察と政府の市民活動を『暴動』とする見解の撤廃
三、デモ参加者の逮捕・起訴の中止
四、警察と暴力的制圧の責任追及と外部調査実施
五、民主的選挙の実施

また、英議会下院はジョンソン首長が目指す「EUとの合意がなくても10月末の離脱」を封じる法案を可決し、上院に送られました。ただし、英国の政治・経済の混乱は収束する兆しは見えないことから、依然として市場リスクになり得ます。

【S&P500種指数:日足】
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一時的とはいえ、香港と英国のリスク懸念が後退したことで株価は反発しており、S&P500種指数は50日移動平均線を試す展開となっています。

米経済が依然として底堅いことに加えて、世界的な金融緩和を追い風に指数は上にブレイクアウトする公算が大きく、株高が期待できます。

これはリセッション(景気後退)と暴落を期待している非投資家にとっては悲報であり、投資家と非投資家との間でますます格差が拡大してしまう局面に入ることが予想されます。

グッドラック。

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