バフェット太郎です。

米労働省が8月の雇用統計を発表しました。内容はまちまちでした。

非農業部雇用者数は予想16万人増に対して、結果13万人増と予想を下回りました。雇用者数はこれで107カ月(8年11カ月)連続で増加し、過去最長を更新しました。

7月の雇用者数は15万9000人増と、速報値の16万4000人増から5000人下方修正されました。

6月の雇用者数は17万8000人増と、改定値の19万3000人増から1万5000人下方修正されました。これで6月と7月を合わせた雇用者数の伸びは速報値から2万人下方修正されました。

【非農業部門雇用者数:2018-2019】
5
非農業部門雇用者数は2018年と比べて明らかに鈍化しています。

失業率は予想3.7%に対して、結果3.7%と予想に一致しました。

やむなくパートタイム職に就いている人や職探しを諦めた人を含む広義の失業率は7.2%と、前月の7.0%から悪化しました。

【米失業率:1988-2019】
1
雇用者数が鈍化している一方、失業率が歴史的な低水準であることから、米労働市場が完全雇用に達しつつあることが示唆されました。

【平均時給(前年同期比):2018-2019】
2
平均時給(前年同月比)は予想+3.1%に対して、結果+3.2%と予想を上回りました。また、前月は+3.3%
と速報値の3.2%から上方修正されました。

労働市場が引き締まりを見せる中、企業は労働者を確保するために賃金を引き上げざるを得なくなっています。これは個人消費を後押しし、企業業績を押し上げることが期待できる一方、賃金の上昇は企業業績の足枷になりかねないことから注視する必要があります。

【商品生産セクター】
3
業種別雇用者数を眺めると、商品生産セクターにおける「製造業」は3000人増と低調でした。また、前月は4000人増と、速報値の1万6000人増から大幅に下方修正されました。

【サービスセクター】
4
サービスセクターにおける「小売業」は1万1100人減と7カ月連続で減少しました。また、前月は5万1000人減と、速報値の3万6000人減から大幅に下方修正されました。

米中貿易戦争が激化する中、労働市場は製造業を中心に減速しつつあるものの失業率や賃金が依然として堅調であることから、米経済がただちにリセッション入りするとは考えにくいです。

そのため、米国株の強気相場が依然として続く公算が大きく、投資家は”ホールド”が最も賢明な選択肢です。

グッドラック。

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