バフェット太郎です。

人生100年時代と言われる中、将来に備えた資産形成として、株式だけでなく債券やREIT、コモディティに積立分散投資する人がいます。しかし、債券などへの分散投資は長期的なリターンを押し下げるだけなので、情弱の投資戦略です。

事実、ジェレミー・シーゲル著『株式投資 第4版』によれば、過去100年に訪れた8回(1901年、1906年、1915年、1929年、1937年、1946年、1968年、1973年)の株価のピークを起点にしたとしても、10年、20年、30年の期間で、株式、長期債、短期債のそれぞれに投資した場合、株式のリターンが最も高かったのです。

【20世紀の主要な株価ピーク時に投資した場合の実質トータルリターン(100ドル投資した場合)】
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たとえば、投資期間を10年間とした場合、株式は当初の100ドルが118ドルと+18%だった一方、長期債はわずか+2%、短期債に至っては-1%でした。

また、投資期間を30年とした場合、株式は当初の100ドルが585ドルと+485%だったのに対して、長期債は+45%、短期債はわずか+14%にとどまるなど、たとえ株価のピークに投資した場合でも、長期的に見れば株式のリターンの方が高かったのです。

また、期間別の実質年率利回りを比べても、株式のリターンが債券をアウトパフォームしています。

【期間別年率利回り(インフレ調整済み)】
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たとえば、1802年から2006年にかけて、配当を再投資した場合の実質トータルリターンは株式が6.8%だったのに対して、長期債は3.5%、短期債は2.8%と、株式が債券を大きくアウトパフォームしていることがわかります。

また、すべての期間で株式が債券をアウトパフォームしていることから、長期的に見れば債券に長期投資するよりも株式に長期投資した方がリターンが高くなることが期待されます。

とはいえ、いつの時代も株式が債券をアウトパフォームするわけではありません。たとえば、2000年から2010年までの10年間は、ドットコムバブルの崩壊と金融危機により株式市場はひどく痛めつけられましたから、株式よりも債券の方がパフォーマンスは良かったです。

そのため、特定の期間だけを切り取れば、債券への投資が報われる期間もあるということです。

しかし、多くの個人投資家の投資期間は30年、40年と生涯に渡って続くはずです。そうであれば、2000年から2010年までの不運な期間を気にすることなく、長期的なリターンに注目した方が賢明だと言えます。

そして、長期的なリターンに注目した時、最も期待できる資産こそが債券でもREITでもコモディティでもなく、株式なのです。

グッドラック。  

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