バフェット太郎です。

米国のインフレ率が予想外に加速しつつあります。

米労働省が発表した8月のPPI(生産者物価指数)は前年比で予想1.7%に対して、結果1.8%と予想を上回り、前月の1.7%から小幅上昇しました。

【PPI(生産者物価指数:対前年比】
1
また、価格変動の激しい食品とエネルギーを除いたコアPPIは前年比で予想2.2%に対して、結果2.3%と予想を上回りました。また、前月の2.1%から0.2%ポイント上昇しました。

【コアPPI(生産者物価指数):対前年比】
2
そもそもPPI(生産者物価指数)とは、生産者が受け取る商品やサービスの卸売り価格を指数化したもので、CPI(消費者物価指数)同様、インフレ指標として注目されています。

たとえば、PPI(生産者物価指数)が対前年比で上昇しているということは、将来のCPI(消費者物価指数)が上昇することを意味する一方、PPI(生産者物価指数)が下落しているということは、将来のCPI(消費者物価指数)も下落することを意味するため、PPI(生産者物価指数)はCPI(消費者物価指数)の先行指標となります。

さて、PPI(生産者物価指数)は18年6月をピークに下落傾向が続いていることから、将来のCPI(消費者物価指数)は下落、すなわち低インフレを示唆することから、FRBによる利下げの論拠を強めることを意味します。

しかし、PPIが予想を上回る数字を示したことに加えて、12日に発表されたコアCPI(消費者物価指数)も上昇を始めたことから、利下げの論拠が弱まりつつあります。

【米コアCPI(消費者物価指数):対前年比】
3
米労働省が発表した8月のコアCPI(消費者物価指数)の対前年比は予想2.3%に対して、結果2.4%と予想を上回りました。また、前月の2.2%から0.2%ポイント上昇し、18年7月以来およそ一年ぶりの伸び率を示しました。ちなみに、それを除けば2008年9月以来およそ11年ぶりの伸び率となります。

予想外にインフレが上向きつつあることを背景に、投資家が予想する将来の利下げ確率が低下しています。

CMEフェドウォッチによれば、投資家が予想する9月の利下げ確率は88.8%と、先日の100%から11.2%ポイント低下しました。

【米二年債利回り:日足】
4
利下げ圧力が弱まる中、米二年債利回りは1.68%と50日移動平均線を試す展開となっています。仮に今後の経済指標でさらなるインフレが見られるようなら、米二年債利回りは一時的に急騰しかねません。

金利の急騰は高配当株や利息を生まない金にマイナスの材料となるため、これらに投資している投資家はインフラが加速しつつあるのか、あるいは一時的なものかを注視する必要があります。

グッドラック。

にほんブログ村 株ブログ 米国株へ
大変励みになります。今日も応援のポチお願いします 
SPONSORED LINK