バフェット太郎です。

個人投資家の中には8月の10%にも満たない調整局面で狼狽売りに走った投資家も少なくありません。また、これから投資を始めてみようと考えている人たちの中には、10%にも満たない調整局面ではまだ投資を始めるには早いとして、”買い”を見送った人たちも少なくありません。

【S&P500種指数:週足】
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彼らは近い将来のリセッション(景気後退)恐れているわけですが、「相場は懐疑の中で育つ」と言われていることから、強気相場はまだ続く公算が大きいです。事実、S&P500種指数のバリュエーションは決して割高とは言えません。

【S&P500PER:1989-2019】
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S&P500種指数構成銘柄のバリュエーションを測るS&P500PERは22.4倍と、過去30年平均の23.9倍を下回っています。

米国を取り巻く今日の経済状況は、とりわけ90年代後半に類似していることから、仮に当時の水準までPERが上昇するとした場合、S&P500種指数はさらなる上昇余地があると言えます。

ちなみに当時との類似点は、➀米経済が好調であること➁インフレ圧力が弱いこと③世界経済の成長鈍化が懸念されていること④これらを踏まえてFRBが利下げ(金融緩和)に踏み切っていることなどです。

そのため、仮にPERが30倍まで上昇した場合、S&P500種指数は4000ポイントの大台を突破することを意味します。ダウ平均であれば3万6000ドルです。また、当時の強気相場で大きく買われたのは小型株よりもむしろ大型株の方でした。

こうした歴史と教訓を踏まえれば、個人投資家は小型株よりも大型株を買い持ちするべきで、決して保有株を手放すべきではありませんし、非投資家たちがいつまでも投資を始めないのも間違いだということがわかります。

ちなみに、過去を振り返ると、PERが40倍を超えて急騰する場面が二回ありますが、いずれもリセッション後に見られています。なぜ、リセッション後にPERが急騰するのかと言えば、企業業績が大幅に悪化するためです。

たとえば、米自動車最大手のゼネラル・モーターズ(GM)の時価総額は550億ドル、前期純利益80億ドル、PER6.2倍ですが、景気悪化に伴い企業業績が悪化し、通期の純利益として1億ドル計上したとします。

すると、仮に株価が80%暴落して時価総額が110億ドルまで激減したとしても、PERは110倍と高PERとなってしまうのです。

このように、S&P500種指数が極端に高PERとなった場合というのは、むしろ”買い場”であることが多いため、積極的に買い向かう局面と言えます。

グッドラック。

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