バフェット太郎です。

拙著『バカでも稼げる 「米国株」高配当投資』をお読み頂いた読者様から、「『最低取得額は1120ドル以上』とありますが、10銘柄に分散投資しようとした場合、100万円以上の投資資金が必要なのでしょうか」とご質問いただきました。ありがとうございます。

発売から一年以上経ったこともあり、投資環境も様変わりしています。そこで、改めて説明しておこうと思います。

バカでも稼げる 「米国株」高配当投資』では、「米国株は1株から買えますが、手数料が割高につくため、最低取得額は1120ドル以上にすべき」と記していますが、7月にネット証券大手三社が相次いで最低手数料を「無料」としたことで、この「1120ドル以上」という話は完全に消滅しました。

【ネット証券三社の米国株取引手数料比較】
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そもそも、1120ドル以上という根拠は、「最低手数料5ドル」にありました。

たとえば、コカ・コーラ(KO)の株価を50ドルとした場合、コカ・コーラ株を1株買おうと思えば、手数料込みで55ドル必要になっていたわけです。この時の手数料率は10%です。つまり、株価が10%値上がりしても、手数料を含めた実質的な含み益は0ドルと割高だったわけです。

そこで、コカ・コーラ株を1120ドル分(23株)購入すれば、取引手数料率を0.45%まで引き下げることができるので、手数料率が割高になるということがなくなります。(※もちろん、最大手数料は20ドルですから、10万ドル(約1100万円)分一度にまとめて購入すれば、手数料率を0.02%まで引き下げることもできますが、現実的ではありません。)

さて、これまでネット証券三社が「最低手数料5ドル」としていたわけですが、7月にマネックス証券が「最低取引手数料1ドル」に引き下げると、直後に楽天証券が「最低取引手数料0.1ドル」を発表。さらにその後SBI証券が「無料」を発表したことで、マネックス証券と楽天証券がそれに追随するかたちで「無料」を発表しました。

最低手数料が0ドルとなったことで、コカ・コーラ株を1株(50ドル)だけ買っても手数料は「約定代金の0.45%」が適応されて0.225ドルとなります。そのため、個人投資家は最低取得額を1120ドル以上とする必要がなくなり、分散投資がしやすくなったのです。

これまでバフェット太郎10種をマネようと思っても、取引手数料率を気にすれば、最低1万ドル以上の投資資金を用意しなくてはなりませんでしたが、現在では2000ドルもあれば概ね均等に分散投資することができると思います。

また、最近は米国の小型ハイテク株などIPO株が活況ですが、これらに投資する場合、どの銘柄が将来のスター株に成長するかわかりませんから、複数の銘柄に分散投資する必要があります。仮に20~30銘柄に分散投資しようと考えた時、これまでは2万~3万ドルもの資金が必要でしたが、現在は数百~数千ドルもあれば、十分な分散投資ができるはずです。

今後は「約定代金の0.45%」が引き下がるかどうかに期待したいです。

グッドラック。

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