バフェット太郎です。

長く投資の世界に身を置けば、「これは!」と思える絶好の投資機会に巡り合うことがあります。このような場合、投資会社バークシャー・ハザウェイの副会長、チャーリー・マンガー氏は「勝算が高いと思ったら、大きく賭けるべきでだ」と述べています。

しかし、将来を正確に見通すことなど誰にもできないのにも関わらず、こうした大きな賭けをしても本当に良いのでしょうか。結論から言えば、リスク許容度の範囲内で、規律を守って運用すれば良いと思います。

たとえば、「20%と8%ルール」です。これは、老後に備えた核となるポートフォリオはそのままに、「絶好の投資機会」と考える投資対象に対して、資産全体の20%程度を振り向けつつ、見通しを誤った場合の損失を限定的なものにするために、買値から8%値下がりしたら損切りするというルールです。

具体的な例を挙げれば、現在、米国株式市場は小型ハイテク株が活況ですから、資産全体の20%を小型ハイテク株に分散投資し、決算の良い(EPS、売上高、ガイダンスが予想を上回る)銘柄だけを残していくことで、質の良い小型ハイテク株のみをポートフォリオに組み入れるやり方です。

また、世界的な金融緩和に伴い金利が下落していることから金(ゴールド)が注目されていることから、金や金鉱株に投資してもおもしろいと思います。もちろん、小型ハイテク株と金鉱株を組み合わせても良いです。

過去を振り返ると、米二年債利回りと産金世界最大手のバリック・ゴールド(GOLD)の株価は逆相関の関係にあり、米二年債利回りが下落する局面でいつもバリック・ゴールドの株価が急騰していました。反対に、米二年債利回りが上昇する局面ではいつもバリック・ゴールドの株価は急落していました。

【米二年債利回り(上)とバリック・ゴールド(下)の推移:1987-2019】
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今回は米二年債利回りが2018年11月をピークに下落していることから、金鉱株が大きく上昇しています。ただし、今回のFRBによる利下げは「98年型」と言われていることから注意が必要です。

「98年型」とは、00年や07年のような一貫した利下げではなく、金利を下げたり上げたりすることで景気拡大期を延長させるやり方で、金鉱株にとって向かい風となります。また、金鉱株はリスクが大きいことからも、ポートフォリオの10%程度までに留めておくことが賢明です。

このようにルール徹底させた上で、「絶好の投資機会」に賭ける投資法はアリだと思います。ただし、こうしたルールを無視して、特定の銘柄に資産全体の半分以上を占めるような集中投資や損切りを怠るというやり方は投資とは言わないので気をつけてください。

グッドラック。

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