バフェット太郎です。

サウジアラビアの石油施設を無人機が攻撃したことを受けて、原油先物価格が一時前日比+15.5%高の63.34ドルと急騰する場面がありました。

攻撃を受けたのはサウジアラビア東部にある国営石油会社サウジアラムコの石油施設二か所で、同社によれば、サウジの生産量の約半分に当たる日量約570万バレルの生産が停止状態に陥ったとのこと。

イエメンの親イラン武装組織フーシ派が犯行声明を出していますが、ポンペオ国務長官は「攻撃がイエメンからのものであることを示す証拠はない」とし、「緊張緩和を求めるあらゆる呼びかけにもかかわらず、イランは世界のエネルギー供給への前例のない攻撃を行った」とイランを非難しました。(※以前からイランはフーシ派を支援しており、フーシ派はイエメン政府と対立しています。)

こうした地政学的リスクの高まりが原油価格急騰の引き金を引いたわけです。

しかし、これを受けてトランプ大統領が「必要なら戦略的備蓄からの石油放出を許可し、市場の安定化を支援する用意がある」と表明すると、原油価格の上値が抑えられました。また、IEA(国際エネルギー機関)も「原油供給に問題はない」との声明を発表していることから、供給不安が続くことはなく、原油価格の急騰は一時的との見方が大勢です。

とはいえ、チャートを眺めると原油価格は弱気相場から脱却しつつあるようにも見えます。

【原油先物価格:週足】
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原油先物価格の週足チャートを眺めると、三角保ち合いを形成していることが確認できます。三角保ち合いとは、上値と下値がエネルギーを凝縮するようにして幅を狭めていき、最終的にどちらか一方に大きく動くことを示唆しています。

そして今回、地政学的リスクの高まりを受けて上に放たれたため、原油価格が再び上昇に転じました。ただし、原油の供給不安が続かないことを考えれば、原油高はやはり一時的とみた方が良さそうです。

グッドラック。

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