バフェット太郎です。
ユーロ圏の製造業が壊滅しています。
マークイットが発表した9月のユーロ圏PMI(製造業購買担当者景気指数)速報値は予想47.3に対して、結果45.6と予想を下回りました。これは欧州債務危機が発生した2012年11月以来およそ7年ぶりの低水準です。
【ユーロ圏PMI:2017-2019】
そもそもPMIとは、製造業の購買担当者にアンケート調査を実施し、その結果をもとに製造業の景況感を表したものです。
また、景気拡大と縮小の分岐点は50であり、50を上回っていれば景気拡大を意味し、反対に下回っていれば景気縮小を意味します。そのため、ユーロ圏の製造業は19年2月以降7カ月連続で景気が縮小していると判断することができます。
ちなみに、ユーロ圏の製造業が落ち込んでいる背景にはドイツ経済の失速が挙げられます。
同日に発表された9月のドイツのPMI速報値は予想44.0に対して、結果41.4と予想を下回りました。これは2009年7月以来およそ10年ぶりの低水準で、ドイツの製造業が危機的状況に陥っていることがわかります。
【ドイツPMI:2017-2019】
ドイツの製造業が危機的状況に陥っている主な要因は、米中貿易戦争やブリグジットに関する不確実性への懸念が高まったことで、主に中国や英国、トルコで需要が弱まったためです。
つまり、製造業失速の背景となっている問題が早期に解決しない公算が大きいことを考えれば、ドイツだけでなくユーロ圏全体の製造業はしばらく低迷することが予想されます。
また、製造業の弱さはサービス業に波及しつつあります。事実、ドイツのサービス業PMIは52.5と、前月の54.8から鈍化し、ドイツの総合PMI49.1と景気拡大と縮小の分岐点である50を下回りました。
つまり、製造業の弱さがサービス業に波及しつつあるわけです。また、ドイツの弱さがユーロ圏全体に波及し、さらにユーロ圏の弱さが全世界に波及する可能性があることを考えれば、米国株投資家も他人事ではいられません。
以前よりも増して世界が繋がっていることを考えると、タイムラグで米国の個人消費も落ち込み始め、労働市場に波及することが考えられるのです。
そのため、世界の投資マネーは再び安全資産である債券に流入しました。
【米2年債利回り:週足】
米2年債利回りは現在1.66%と、200週移動平均線の1.67%を再び下回ったことでさらなる下落が予想されます。
CMEフェドウォッチによれば、投資家が予想する12月の利下げ確率は72.7%と、先週末の62.8%から大きく上昇しています。そのため、今後ユーロ圏の製造業が一層減速し、全世界に悪影響が波及するとの懸念が高まれば、FRB(米連邦準備制度理事会)は米経済が堅調な中で利下げに踏み切らざるを得なくなり、米2年債利回りはさらに低下することが予想されます。
ちなみに、利下げは利息を生まない金が相対的に買われやすくなるので、利下げ局面では金や金鉱株が注目されると思います。また、リセッション(景気後退)が懸念する中ではディフェンシブ銘柄も注目に値します。
グッドラック。
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ユーロ圏の製造業が壊滅しています。
マークイットが発表した9月のユーロ圏PMI(製造業購買担当者景気指数)速報値は予想47.3に対して、結果45.6と予想を下回りました。これは欧州債務危機が発生した2012年11月以来およそ7年ぶりの低水準です。
【ユーロ圏PMI:2017-2019】
そもそもPMIとは、製造業の購買担当者にアンケート調査を実施し、その結果をもとに製造業の景況感を表したものです。
また、景気拡大と縮小の分岐点は50であり、50を上回っていれば景気拡大を意味し、反対に下回っていれば景気縮小を意味します。そのため、ユーロ圏の製造業は19年2月以降7カ月連続で景気が縮小していると判断することができます。
ちなみに、ユーロ圏の製造業が落ち込んでいる背景にはドイツ経済の失速が挙げられます。
同日に発表された9月のドイツのPMI速報値は予想44.0に対して、結果41.4と予想を下回りました。これは2009年7月以来およそ10年ぶりの低水準で、ドイツの製造業が危機的状況に陥っていることがわかります。
【ドイツPMI:2017-2019】
ドイツの製造業が危機的状況に陥っている主な要因は、米中貿易戦争やブリグジットに関する不確実性への懸念が高まったことで、主に中国や英国、トルコで需要が弱まったためです。
つまり、製造業失速の背景となっている問題が早期に解決しない公算が大きいことを考えれば、ドイツだけでなくユーロ圏全体の製造業はしばらく低迷することが予想されます。
また、製造業の弱さはサービス業に波及しつつあります。事実、ドイツのサービス業PMIは52.5と、前月の54.8から鈍化し、ドイツの総合PMI49.1と景気拡大と縮小の分岐点である50を下回りました。
つまり、製造業の弱さがサービス業に波及しつつあるわけです。また、ドイツの弱さがユーロ圏全体に波及し、さらにユーロ圏の弱さが全世界に波及する可能性があることを考えれば、米国株投資家も他人事ではいられません。
以前よりも増して世界が繋がっていることを考えると、タイムラグで米国の個人消費も落ち込み始め、労働市場に波及することが考えられるのです。
そのため、世界の投資マネーは再び安全資産である債券に流入しました。
【米2年債利回り:週足】
米2年債利回りは現在1.66%と、200週移動平均線の1.67%を再び下回ったことでさらなる下落が予想されます。
CMEフェドウォッチによれば、投資家が予想する12月の利下げ確率は72.7%と、先週末の62.8%から大きく上昇しています。そのため、今後ユーロ圏の製造業が一層減速し、全世界に悪影響が波及するとの懸念が高まれば、FRB(米連邦準備制度理事会)は米経済が堅調な中で利下げに踏み切らざるを得なくなり、米2年債利回りはさらに低下することが予想されます。
ちなみに、利下げは利息を生まない金が相対的に買われやすくなるので、利下げ局面では金や金鉱株が注目されると思います。また、リセッション(景気後退)が懸念する中ではディフェンシブ銘柄も注目に値します。
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