バフェット太郎です。

これから株式投資を始めてみようと考えている人の中には、「どのような投資スタイルが自分に合っているのか」と悩んでいる人は少なくないと思います。

かくいうバフェット太郎も、今では米国の連続増配高配当株に投資していますが、はじめからこれらに投資していたわけではなくて、今の投資スタイルに落ち着くまで10年くらいの時間を要しました。つまり、自分にしっくりくる投資スタイルを見つけるまで随分と遠回りしたわけです。

とはいえ、投資の世界に無数の投資スタイルがあることを考えれば、そうした遠回りは必然だったのかもしれませんし、経験を積む上では貴重な経験ができたと思います。

投資の世界では何も「米国の連続増配高配当株」への投資が絶対的に正しいなんてことはありませんし、当然「S&P500インデックスファンド」が絶対的に正しいなんていうこともありません。これらは飽くまで”比較的”堅実で賢明な投資法であって、最高のパフォーマンスを保障してくれるわけではないのです。

人によっては、米優良株に投資なんかするよりも、日本の中小型株に投資した方がお金持ちになれるかもしれません。

しかし、それぞれの投資スタイルにはそれぞれの特徴があり、その特徴が自分とフィットする必要があるわけです。そこで、いくつかの投資スタイルと特徴を紹介したいと思います。

【日本株:中小型グロース株】
日本の中小型グロース株投資は、マネー誌で度々紹介されている典型的な億万投資家たちの投資スタイルです。日本株は情報が入手しやすく、中小型株大きな値上がり益も期待できるので、運用手腕に自信のある個人投資家に特に人気があります。

しかし、06年のライブドアショックと08年の金融危機をきっかけに、多くの日本株クラスタが淘汰されたことを考えると、儲かったのは優れた運用手腕ではなく、たまたま強気相場の波に乗っただけとも言えるので、「次の不況で消えるのでは?」なんて心配されています。

地道にコツコツ積立投資なんてしたくないし、ソッコーでお金持ちになりたい投資家にとって魅力的な投資対象であるものの、お金持ちになれるのは一握りの投資家だけのようです。

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【世界分散投資】
世界の株式に分散投資するだけでなく、債券やREIT、コモディティなど幅広く分散投資する投資スタイルです。自信のリスク許容度に合わせて、安全資産とされる債券の比率を高めます。

長期的に見れば株式の方が債券よりパフォーマンスが高いものの、特定の期間において言えば債券に集中投資した方がパフォーマンスが高いなんてこともありますから、必ずしも債券への投資がダメだというわけではありません。

また、世界の資産市場に分散投資しているため、特定の資産、例えば新興国株が売られている時に、新興国株だけ買い増すことでリバランスするなんてこともできるので、比較的バランスが取れています。

ただし、新興国株や債券、コモディティ、REITは、長期的に見ると米国株のパフォーマンスをアンダーパフォームしていたため、これらへの「分散×積立投資」は特定の期間における慰めにしかならないようです。

【米中小型グロース株】
将来のアマゾン・ドットコムやアップルが眠っているのは、間違いなく米国のスモール市場です。これらへの投資は大きなリターンが期待できるものの、常に群雄割拠で熾烈な競争が繰り広げられていますから、今日までの将来有望株が明日にはゴミ株になっている可能性だってあるわけです。

そのため、投資家は厳選した2~3銘柄に集中投資するのではなく、10~20銘柄に分散投資し、その中から決算を精査して、決算の良い銘柄だけを残し、反対に決算の悪い銘柄はどんどん切り捨てる必要があります。

ここで言う「決算の良い銘柄」とは、四半期決算で発表される「EPS」「売上高」「ガイダンス(会社の業績見通し)」の三つが予想を上回っている銘柄です。たとえば、仮に業績が前年比で減収減益と落ち込んでも、予想を上回っていればOKです。反対に過去最高の四半期決算を発表したとしても、それが予想を下回っていれば「売り」の対象となります。

そのため、銘柄に惚れるのは御法度で、この銘柄あ素晴らしいと賞賛していた銘柄を明日には切り捨てる覚悟が必要です。

【米国株高配当株投資】
バフェット太郎は米国の超大型連続増配高配当株に分散投資していますが、これは日本の高配当株と違い、減配しにくいという特徴があります。実際、米国株には25年以上連続で増配している企業が100社以上あるのに対して、日本株は花王の1社だけです。

また、長期的に見れば株式は債券をアウトパフォームしやすいので、現役世代の投資家にとって株式投資は相性が良いです。とはいえ、インカムゲイン(配当収入)を期待した投資は値上がり益が期待できないので、利回りは低いです。

そのため、投資家は愚直に積立投資し続けなければお金持ちになることはできません。継続すればお金持ちになれる確率が高まるものの、長い時間が必要であることから、年をとってからお金持ちになっても意味がないと考えている投資家には不向きな投資スタイルです。

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このように、投資スタイルにはそれぞれの特徴があるので、あなたの好みや考え方によって変えればいいと思います。気を付けなければならないのは、唯一無二の絶対的に正しいという投資スタイルなどというものはなく、ある人にとっては良い投資スタイルも、ある人にとっては悪い投資スタイルになることだってあるわけです。

従って、自分がどのような投資家になりたいのか、どういった目的で投資をするのかといった考えをまとめたうえで投資スタイルを決定した方がいいと思います。

グッドラック。

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