バフェット太郎です。


商務省が発表した8月の個人消費支出(前月比)は予想+0.3%に対して、結果+0.1%と予想を下回り、前月の+0.5%から減速しました。

【米個人消費支出(対前月比)】
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第2四半期の実質GDPを振り返ると、GDP全体のおよそ三分の二を占める「個人消費」が4年半ぶりとなる好調な伸びを示したことで、先行き見通しに明るさが見られたものの、第3四半期の個人消費は減速しつつあることを示唆しています。

個人消費が悪化すれば、リセッション(景気後退)のリスクが高まりますから、利下げへの論拠を強めます。

【米コア・インフレ率(対前年比)】
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一方で、米コア・インフレ率(米コア個人消費支出価格指数)は予想+1.8%に対して、結果+1.8%と予想に一致しました。また、前月分は+1.7%と、速報値の+1.6%から上方改定されました。

FRB(米連邦準備制度理事会)はかねてから米コア・インフレ率+2%を目標としていますが、物価上昇の兆しが見え始めていることから、利下げの論拠を弱めることになりそうです。

このように、経済指標は強弱まちまちで、先行きが見通しにくい状況になっています。

【米ミシガン大学消費者信頼感指数】
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また、ミシガン大学が発表した9月のミシガン大学消費者信頼感指数確報値は予想92.0に対して、結果93.2と予想を上回りました。ただし、5月の100をピークに下落傾向に歯止めがかからないことから、この先さらに指数が低下するようなら、リセッションの可能性が高まります。

そもそも、消費者信頼感指数とは人々が景気の先行きに対して楽観的になっているのか、それとも悲観的に見ているのかについて意識調査の結果をまとめたものになります。

指数が上昇していれば人々は景気が拡大していると感じている一方、指数が下落していれば景気の先行きに不安を感じていることを意味するため、景気の先行指標として投資家から注目されています。

ちなみに、過去二回のリセッションを振り返ると、指数がピークをつけてから11~14カ月後にリセッション入りしていました。
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そのため、19年5月を起点とすれば、2020年3月~9月にかけて米経済はリセッション入りすると予想することができます。言い方を変えれば、ただちにリセッション入りするような兆候は見られないということです。

いずれにせよ、強気相場が依然として続く公算が大きいことを考えれば、投資家は相場から降りるべきではありません。とはいえ、ある日突然暴落がやって来ることを考えれば、投資家はリスク許容度の範囲内で堅実に運用した方が賢明です。

グッドラック。

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