バフェット太郎です。

1987年10月ブラックマンデー、1997年10月アジア通貨危機、2008年10月金融危機、米国株式市場はおよそ10年に一度、大暴落しました。そしてそれはいつも10月です。

【ダウ平均:1987・1997・2008・2018】
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1987年のブラックマンデーは高値から-39.3%、1997年のアジア通貨危機は-15.6%、2008年の金融危機は11月にかけて-35.1%、さらに2018年は12月にかけて-19.6%値を下げました。

2018年は長期金利の上昇と米中貿易戦争激化を懸念した売りが加速したためです。なぜ、これらが暴落の原因になったのかと言えば、米中貿易戦争は世界経済の成長減速を意味する一方、長期金利の上昇は世界の投資マネーを米国が吸い上げてしまい、世界の金融市場に混乱をきたす可能性があるからです。

そもそも投資マネーは金利の低い所から高い所へと流れる傾向にあります。そのため、米国の金利が上昇しているということは、欧州や新興国から投資マネーが流出し、米国に投資マネーが流入しますから、ドル高になります。

欧州や新興国は、低金利時代にドル建て債務を増やしたのですが、金利上昇とドル高は債務を膨張させることを意味します。すると、デフォルト(債務不履行)のリスクが高まるのです。

加えて、米中貿易戦争の激化は世界経済に悪影響を及ぼし、やがて米国経済に波及することが予想されるため、米国株などリスク資産が売られました。

現在、FRB(米連邦準備制度理事会)はそれまでの利上げスタンスを休止し、利下げに転じていますが、堅調な経済指標を受けて次第に利下げ圧力が和らいできたことで、利下げはあと一回見込めるかどうかです。

一方で、世界の中央銀行も米国の利下げを待っていたかのように利下げに動いたため、世界的なドル高の流れに歯止めがかかっていません。

【ドル指数:週足】
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事実、ドル指数は昨年10月以降、上値をズンズンと切り上げています。

こうした中、米中貿易戦争は終わりの兆しを見せていないので、世界経済のリスクは高まるばかりです。そのため、今年は昨年以上の大暴落が待っているかもしれません。ちなみに、1987年と1997年の米国は景気拡大期であったことを考えると、景気拡大期だからという理由で暴落が訪れない理由にはなりません。

(※1987年のブラックマンデー後、景気後退入りしたのはそれから三年後の1990年7月でした。また、1997年のアジア通貨危機後、景気後退入りしたのはそれから三年半後の2001年3月でした。)

つまり、暴落は景気局面に関係なく訪れるので、誰も暴落を回避することができないのです。

では、個人投資家はどうすればいいのでしょうか?結論から言えば、暴落に慣れること。そしてレバレッジを控えてリスク許容度の範囲内でシンプルな運用を心掛けることです。そうすることで、突然の暴落で狼狽売りすることなく資産運用を永続的に続けることができるはずです。

グッドラック。

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