バフェット太郎です。

バフェット太郎は毎月5000ドル程度の米国株をコツコツと積立投資していますが、積立投資をするよりも、あらかじめ優良株をピックアップしておき、株価が20%暴落したタイミングを狙って買い増した方が良いと考える人もいます。

【アマゾン・ドットコム(AMZN)】
1
たとえば、アマゾン株の5年チャートを振り返ると、下げ幅が直近の高値から10%以上下げる調整局面が7回あり、20%を超える暴落はそのうち3回ありました。

しかし、2016年に-32%の暴落後、再び20%以上の暴落があるのはおよそ三年後の2018年末のことでした。また、当時は株価は2050ドルと大きく上昇していたので、そこから20%暴落しても1640ドルにしかなりません。

これは2016年から2018年5月までの間、株価が474ドル~1640ドルの間で推移していたことを考えると、コツコツと積立投資した方が、割安な価格で取得できたことになります。そのため、暴落を待つ投資は必ずしも株価を割安な価格で取得できる賢明な投資法とは言えないのです。

また、過去の優良株が将来も優良株であり続ける保障などどこにもないことを考えれば、「20%の暴落で買い増す」といったルールはナンピン地獄の入り口かもしれません。

【ゼネラル・エレクトリック(GE)】
2
歴代のダウ銘柄だったゼネラル・エレクトリックの株価は高値からおよそ80%値下がりする場面があり、株価は依然として50週移動平均線を下回るなど低迷が続いています。

【クラフト・ハインツ(KHC)】
3
バフェット銘柄であるクラフト・ハインツの株価も高値から一時70%値下がりする場面があり、こちらも依然として50週移動平均線を下回るなど低迷が続いています。

このように、優良株が20%以上暴落し、その後低迷するなんていうことはザラにあるのです。そう考えると、「優良株が20%暴落したら『買い』」のルールではうまく運用できないことがわかります。

また、「優良株が40%暴落したら『買い』」といったハードルの高いルールを儲ければ、アマゾン株に対して過去5年間、投資チャンスが一度もなかったということになります。

ちなみに、「大暴落した後、株価が回復しないような(GEやKHCなどの)銘柄はあらかじめ投資しなければ良い」という人もいるかもしれませんが、アマゾンの株価が暴落して狼狽売りに走った投資家たちは、まさにそれを思って売りに走ったことを考えると、暴落後の株価が回復するか停滞するかは結果論に過ぎず、あらかじめ大暴落する銘柄を回避することは難しいようです。

そのため、「株価が〇〇%下がったら『買い』」といったルールは通用しないのです。それよりもインデックスファンドや株価が下がっても買い増せる一握りの優良株に、リスク許容度の範囲内でコツコツと積立投資した方がよっぽど賢明だと言えます。

グッドラック。

にほんブログ村 株ブログ 米国株へ
大変励みになります。今日も応援のポチお願いします 
SPONSORED LINK