バフェット太郎です。

雇用統計の前哨戦となる9月のADP非農業部門雇用者数は予想14万人増に対して、結果13万5000人増と予想を下回りました。また、8月の改定値は15万7000人増と、速報値の19万5000人増から3万8000人下方修正されました。

企業の規模別雇用者数は以下の通りでした。

小規模企業(従業員数1~49人)の雇用者数は3万人増でした。

中堅企業(従業員数50~499人)の雇用者数は3万9000人増でした。

大企業(従業員数500人以上)の雇用者数は6万7000人増でした。

とりわけ中小企業ほど採用に慎重になっていることがわかります。そのため、これ以上中小企業が採用を抑制すれば失業率が上昇しかねず、リセッション(景気後退)リスクが強まります。

【ダウ平均:日足】
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労働市場に悪化の兆しが見える中、ダウ平均は50日移動平均線を下にブレイクアウトしました。ただし、下値が切り上がっているなど強気の三角保ち合いを形成しつつあることを考えると、200日移動平均線の2万5840ドル水準をサポートライン(下値支持全)に反発する公算が大きいです。

【ナスダック総合指数:日足】
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ただし、ハイテク株を中心に構成されているナスダック総合指数は三角保ち合いのサポートラインを下にブレイクアウトしてしまい、200日移動平均線をターゲットに下落しています。今後、200日移動平均線をサポートラインに反発するのか、あるいは6月の安値をターゲットに下落が続くのかが注目されます。

【アマゾン・ドットコム(AMZN)週足】
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こうした中、アマゾンの株価は2050ドル水準をレジスタンス(上値抵抗線)として上値の重い展開が続いています。また、最近になって50週移動平均線を下回ったことから、昨年の安値である1307ドルを目指して急落する可能性があります。

アマゾン株はこれまでブームだった「FAAMG(フェイスブック、アマゾン、アップル、マイクロソフト、アルファベット)」の一角として知られており、S&P500種指数の牽引着となってきました。

これは、S&P500種指数が時価総額加重平均型指数であることから、時価総額の大きい超大型株に指数全体の動きを左右されやすいためです。しかし、今後は”それ”が懸念材料となり得るかもしれません。

どういうことかと言えば、これまでS&P500ETFやインデックスファンドへの投資は、超大型ハイテク株の成長の恩恵を享受することができるとして人気化していましたが、今後はアマゾン株を筆頭にFAAMG株が長期低迷し、S&P500種指数の足枷となりかねないのです。

つまり、FAAMGの存在が理由でS&P500ETF・インデックスファンドへの投資が敬遠されやすくなる可能性があるというわけです。

それでも、S&P500ETFやインデックスファンドへの投資は、将来の有望株だけでなく質の高い銘柄がゴロゴロと含まれていることから、賢明な投資先のひとつであることには変わりありません。ただし「投資家が途中で投げ出したりしなければ」という条件付きですが。

グッドラック。

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