バフェット太郎です。

ソフトドリンク大手のコカ・コーラ(KO)が第3四半期決算を発表しました。内容は良かったです。

EPSは予想0.56ドルに対して、結果0.56ドルと予想に一致しました。

売上高は予想94億5000万ドルに対して、結果95億ドルと予想を上回りました。

2019年の通期EPS見通しは2.08ドルと、アナリスト予想の2.11ドルを下回りました。

2019年の通期売上高見通しは旧ガイダンスの5%に対して、新ガイダンス”少なくとも”5%と上方修正されました。

2019年の通期営業利益成長率の見通しは旧ガイダンス7~8%に対して、新ガイダンス8~9%と上方修正されました。

2020年の成長率見通しは、売上高成長率が1~2%、営業利益成長率は2~3%が見込まれています。

【地域別営業利益構成比】
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コカ・コーラの地域別営業利益構成比を眺めると、「欧州・中東&アフリカ」が31%と最も大きく、次いで北米の25%、アジア太平洋の23%、ラテンアメリカの21%の順となっています。

コカ・コーラの地域別売上高を眺めると、北米の割合がわずか四分の一しかないことから、ドル高に弱いと考えることができます。

とはいえ、将来の為替変動を正確に予測することなど誰にもできないことを考えれば、コカ・コーラの決算を分析する際は、為替要因や一時的要因を除いた実質的な数字で判断しなければなりません。

【売上高と営業利益の対前年比(NON-GAAP)】
1
(※NON-GAAPとは、為替変動や一時的要因を除いた会計基準です。)

「全世界」の売上高は95億ドル(+8%)、営業利益は26億7000万ドル(-1%)でした。

「欧州・中東&アフリカ」の売上高は18億3000万ドル(±0%)、営業利益は8億9000万ドル(-5%)でした。

「ラテンアメリカ」の売上高は10億5000万ドル(+4%)、営業利益は6億ドル(-6%)でした。

「北米」の売上高は31億4000万ドル(+2%)、営業利益は7億ドル(±0%)でした。

「アジア太平洋」の売上高は14億6000万ドル(+3%)、営業利益は6億4000万ドル(+4%)でした。

【地域別営業利益率】
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全世界の営業利益率は28.1%と、前年同期の30.7%から2.6%ポイント低下しました。

ただし、本業の儲けを表す営業キャッシュフローは77憶7000万ドル(+36.6%)だったことから、営業キャッシュフロー・マージン(=営業CF÷売上高)は27.6%と、前年同期の21.5%から6.1%ポイント上昇しました。

【コカ・コーラ:週足】
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好調な四半期決算を好感して、株価は前日比1.84%高と急伸しました。また、これまでのレジスタンス(上値抵抗線)を上回っていることから、株価はさらに上昇する公算が大きいです。

コカ・コーラ株はこれまで多くの投資家にとって、地味で退屈なディフェンシブ銘柄のひとつとして見られており、値上がり益は期待されていませんでした。

しかし、ジェームズ・クインシーCEOの下、「ミニボトル」や「ゼロシュガー」「エナジードリンク」「コーヒー」「スムージー」など、利益率の高い新製品を相次いで投入し、いずれも販売実績が好調であることから、利益成長が期待できるグロース株になりつつあります。

グッドラック。

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