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バフェット太郎です。

トランプ大統領が「すごいことが起きた!」とツイートした12時間後、米政府は過激派組織「IS(イスラム国)」の指導者アブバクル・バグダディ容疑者が死亡したことを発表しました。

米特殊部隊の攻撃を受け、最期は自爆用ベストを爆発させて三人の子どもとともに死亡したそうです。

バグダディ容疑者は自らイスラム教予言者ムハンマドの後継者「カリフ」と名乗り、特異な宗教解釈で暴力的な支配を強め、2015年にはフリージャーナリストの後藤健二さんら日本人二人を身代金の要求後に殺害するなど、外国人の「処刑」を繰り返すことで世界中に恐怖を与えました。

しかし、2017年にISが首都と定めたシリア北部ラッカが陥落すると、次第に勢力が弱まり、最期は監視が及びにくいイラクやシリアの砂漠地帯を転々としていたそうです。

さて、バグダディ容疑者が死亡したことを受けて、世界中に潜伏しているバグダディ支持者が報復テロを行う可能性があり、マーケットがネガティブに動く可能性があります。

【ダウ平均(週足)2010-2012末】
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たとえば、テロ組織「アルカイダ」の指導者ウサマ・ビンラディン殺害された2011年の米株式市場を振り返ると、株式市場は殺害直前()の高値から一時-19.2%も暴落する場面がありました。

【金先物価格(週足)2010-2012末】
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また、同じタイミングで安全資産とされる金先物価格はわずか四カ月で+30.7%と暴騰しています。こうしたことから、バグダディ殺害後の相場に警戒感を強めている市場参加者もいます。

ただし、当時は欧州債務危機を巡るリスクオフの流れもあったことや、バグダディの知名度がビンラディンほどではないことを考えると、マーケットに与える影響は限定的だと言えます。

事実、先物市場を眺めても株、金、為替、債券すべてがほぼ横ばいで推移しており反応がありません。

トランプ大統領が「すごいことが起きた!」とツイートしたけれど、弾劾調査を巡る注目を逸らしたかっただけなのかもしれません。

グッドラック。

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