バフェット太郎です。
S&P500種指数が過去最高値を更新する中、「20代の頃から投資を始めていれば今頃は...」とか「あんな銘柄に投資せずに、この銘柄に投資していれば...」」なんて後悔している投資家も少なくないはず。そんな投資家がため...というわけではありませんが、東京証券取引所が「人生やりなおし体験」サイトを開設したそうです。
(出所:人生やりなおし体験(JPX))
たとえば、今から22年前の1997年に100万円分の投資資金をファーストリテイリングに一括投資した場合、当初の100万円は1億2300万円(+12200%)と123倍にもなっていたことがわかります。
そのため、将来有望の成長株に投資するということは、資産を大きく増やすチャンスがあることを意味します。しかし、これは結果論にしか過ぎません。
たとえば、このシミュレーションは各年毎で数社~百数十社しか選択することができないので、倒産してしまった将来有望の成長株をシミュレーションすることはできないからです。また、一括投資して長期で保有したとしても90%以上値下がりしている銘柄が決して少なくなかったことを考えると、長期で保有したとしても必ずしも報われるわけではないことがわかります。
事実、同じ年にクレアホールディングスに投資した場合、ほぼ全損していたことになります。
そのため、未来を知っていればファーストリテイリングのような将来有望の成長株に集中投資してお金持ちになることができますが、未来を見通すガラスの水晶玉などないことを考えると、未来のクレアホールディングスに投資してしまう可能性だってあるのです。
つまり、「20代の頃から投資をはじめておけばよかった...」というのは所詮結果論にしか過ぎず、後悔しても仕方がないのです。そして、我々は過去を変えることはできませんが、未来を変えることができます。
たとえば、クレアホールディングスのようなクソ株に投資する可能性は誰にでもありますが、分散投資することで、リスクを最小限に留めることができます。
しかし、経験が浅く未熟で愚鈍なクソダサい投資家ほどリスク許容度を無視して集中投資に走るものです。これは運が良ければ大きな値上がり益が期待できるものの、予想を外せば大きな含み損を抱えるだけでなく、長期で資産が低迷しかねません。
もちろん、通常であれば損切りして別の銘柄に乗り換えるなどして資金効率を高めるものなのですが、愚鈍なクソダサい投資家は愚鈍であるが故に、「自分が間違うはずがない」として、いつまで経ってもクソ株を抱きかかえてしまうのです。
結果、そういう投資家が将来「人生をやりなおしたい...」なんて後悔するわけです。
そして、すでに後悔している人たちは、過去を変えることはできないので自分の手で未来を変えるしかありません。これは言い方を変えれば、我々はいつだって人生をやりなおす機会があるということです。
つまり、人生をやりなおすのに過去に戻る必要なんて全くないのです。
グッドラック。
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