
バフェット太郎です。

2015年に創業者の大塚勝久会長を解任に追い込んだ大塚久美子氏率いる大塚家具(8186)が2020年4月期第3四半期決算を発表しました。売上高は5年連続で減収だったことに加えて、営業利益は6年連続の赤字と経営不振が長期化しています。
売上高は210億円と前年同期比-23.3%の減収でした。
営業利益は-29億1800万円の赤字でした。
2020年通期の売上高見通しは旧ガイダンスの442億円を堅持しました。
2020年通期の営業利益見通しは旧ガイダンスの1億5700万円の黒字を堅持しました。
増資で38億円調達する予定だったものの、結局26億円にとどまったことで、長期借入金が8億円になりました。一方で短期借入金13億円を返済したことで、現金及び現預金が21億9000万円と、18年12月期の31億9500万円からおよそ10億円減少しました。
【既存店売上高】

9月の既存店売上高は、増税前の駆け込み需要で前年同期比+14.1%だったものの、10月はその反動で76.5%に沈みました。過去10カ月の既存店売上高の平均は87.5%と、依然として低迷が続いています。
【大塚家具】

2015年、大塚勝久前会長が解任される直前、株価は一時2000円を超える場面がありましたが、現在はわずか160円と10分の1以下に値下がりしています。
当時、大塚久美子氏への期待が大きかったものの、会員制を廃止して高価格帯路線から中価格帯路線へ変更したことが致命傷となり、業績が雪崩のように崩れていきました。これは価格帯の路線を変更したことにより低・中価格帯のニトリやイケアと競争せざるを得なくなったほか、高級志向の既存のファンが離散してしまったことが要因です。
純資産123億5000万円に対して、時価総額45億5000万円であることから、PBR(純資産倍率)は0.37倍しかありません。そのため、バリュー面から見れば割安ですが、業績に改善の兆しが見られないことを考えると株価の低迷が続く公算が大きいです。
グッドラック。

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