バフェット太郎です。

中国経済の成長鈍化が止まりません。

【中国固定資産投資(前年比)】
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中国国家統計局が発表した10月の固定資産投資(前年比)は予想5.4%に対して、結果5.2%と予想を下回りました。

固定資産投資とは工場の設備投資やマンション建設などへの投資のことで、大規模減税により地方財政が悪化したことを要因にインフラ投資が伸び悩みました。

また、地方政府はインフラ整備資金を調達するための今年の起債枠を使い果たしてしまっているので、固定資産投資が回復する見込みはほとんどありません。

【中国鉱工業生産指数(前年比)】
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また、10月の鉱工業生産指数は予想5.4%に対して、結果4.7%と予想を下回りました。

鉱工業生産指数とは鉱業や製造業の生産動向を指数化したものなのですが、米中貿易戦争の激化を背景に外需と内需の低迷が響いたことで、(8月の4.4%を除けば)およそ17年ぶりの低水準を記録したことになります。

【中国小売売上高(対前年比)】
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加えて、小売売上高(対前年比)は予想7.9%に対して、結果7.2%と予想を下回りました。

中国は景気減速を背景に消費が失速しており、内需の低迷は長期化の様相を呈しています。

【中国住宅価格指数(前年比)】
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住宅価格指数(前年比)は7.8%と、前月の8.4%から0.6%ポイント低下しました。

中国当局はかねてから不動産バブルを抑制しようと、不動産開発業者への資金供給を引き締めたり、住宅購入者への融資規制を厳格化するなどしてきたのですが、住宅価格指数が下落しているということは、そうした効果が出始めていることを示唆しています。

米中貿易戦争が激化する中、トランプ政権は来年の大統領選挙を意識して貿易戦争を一時的に休戦させるかもしれません。しかし、大統領選挙が終われば米中貿易戦争を巡るリスクが再燃しかねず、中国市場への投資は短期的にみても中・長期的にみても依然としてリスクが高く、報われにくい市場であると言えそうです。

グッドラック。

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